この記事では、「絞り」と「ピント」と「焦点」の違いを分かりやすく説明していきます。
「絞り」とは?
「絞り」は「しぼり」と読みます。
「絞り」には、「絞ること」という意味があり、乳牛の乳を搾乳する場合に、「乳絞り」と呼びます。
次に「絞り」は「写真機などのレンズの光軸に、中心に置く円形の穴のことで、レンズから入る光線の量を調節する装置」という意味があります。
「絞り」の言葉の使い方
カメラにおける「絞り」は、レンズから入る光線の量を調節する装置になります。
そのため、暗い場所では穴を最大限に大きくして、光線を取り込むことがあり、「暗い場所なので、絞りを解放にする」などという文章を作ることができます。
「ピント」とは?
「ピント」は「カメラなどのレンズの焦点。
フォーカス」という意味があります。
カメラで写真を撮る時、被写体がぶれずに撮影できるよう、レンズの焦点を合わせます。
このレンズの焦点を「ピント」と呼びます。
他にも「ピント」には「要点」という意味があり、「ピントのずれた話をするな」などという文章を作ることができます。
「ピント」の言葉の使い方
カメラにおける「ピント」には、「レンズの焦点」という意味があります。
レンズの焦点を上手に合わせられずに撮影してしまった写真は、ぶれた写真になります。
このような写真のことを「ピントのあまい写真」などと呼びます。
「焦点」とは
「焦点」は「しょうてん」と読みます。
「焦点」は「レンズの球面鏡で、光軸に平行な入社光線が集中する一点」という意味があります。
虫眼鏡で集めた光を、黒い紙などに当てると、紙が焦げるという実験をしたことがあるのではないでしょうか。
この実験の「焦げる」から、「焦点」という言葉が生まれています。
「焦点」の言葉の使い方
カメラを撮影するときに、レンズの中心点からフィルム面までの距離を「焦点距離」と呼びます。
そこで、「焦点距離を合わせないと、ピントが合わない」などという文章を作ることができます。
「絞り」と「ピント」と「焦点」の違い
まず、「ピント」と「焦点」は、カメラの世界においては同じ意味を持つ言葉になります。
「焦点を合わせる」と「ピントを合わせる」という言葉は、同じ意味を持ちます。
「焦点を合わせる」「ピントを合わせる」という言葉は、被写体のブレが無いように撮影することを意味します。
一方で、「絞り」は、カメラにおいて光の量を調節する機能を意味します。
レンズそのものの明るさも関係しますが、基本的に、「絞り」を解放すると「明るい写真」となり、「絞り」を絞り切ると、「暗い写真」になります。
このように、「ピント」と「焦点」は同じ意味があり、「写真のブレ」についての機能を意味し、「絞り」は「写真の明るさ」についての機能となります。
まとめ
「絞り」と「ピント」と「焦点」の違いについて見てきました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。