この記事では、趣向と嗜好と趣味の違いを分かりやすく説明していきます。
趣向とは?
趣向とは、自分がめざしたものに向かって行くことを意味しています。
将来はこのようなことをしたい、このような職業に就きたいと目標を立てて、その目標を叶えるために進むという意味合いがあります。
おもむき、こころもちとの意味もある趣向は、ただその目標に進むのではなく、工夫してより味わいが出るようおもしろみが出るように考えて行動する。
そして、そのイベントや企画をいつもとは違う内容にして、より画期的で心に残るものに仕上げていくことが大事なことです。
人に料理を提供するときはより味や盛り付け方が良くなるよう様々な趣向を凝らし、職場では違う分野の商品を開発して売り出し、人々の興味を惹くときに使われています。
「趣向を凝らす」「趣向を取り入れる」などと使うこの言葉は、今までのスタイルを変えたり、新しい商品を生み出す、斬新な企画を考えるなど今までのマンネリな考えや行動を変えるために挑戦する、目的を変えるなどして新しい風を取り入れるために使う言葉です。
嗜好とは?
嗜好とは、一つの物に特化してそれを好み、親しんで楽しむという意味合いがあります。
嗜好がよく使われるものが飲食物です。
コーヒーが好きな人は豆から拘り、深みとコク、香りまで楽しみ、より自分好みの豆を探して楽しみます。
料理の場合は使われている食材にまで目を向けて、産地はどこで作られたか、色や形にまで拘り、より自分が求めている食材を選ぶ。
そして、その食材の魅力を引き出せる調理の仕方を選び、料理するのです。
嗜好に拘る人は、わざわざ送料をかけてまで現地から食材を取り寄せたり、交通費をかけてまで美味しく調理する料理店に行き、食べることもあるほど嗜好を追及します。
趣味とは?
趣味とは、自分の自由時間に特に好きなことを習慣的に行うという意味があります。
音楽が好きな人は自分が聴いていて心地よく感じるスタイルで聴き、絵を描くことが好きな人はキャンバスの素材、絵の具にも拘り、描きやすいスタイルを追求して楽しむことを趣味と言います。
好きだからこそ時間も忘れ、食べることも忘れてしまうほど熱中して楽しむ、お金をかけて楽しむなど、趣味には寝る暇も食事する暇も惜しんで繰り返し没頭します。
物に拘ることもなく、自分を魅力的にするのが趣味な人もいれば、人の観察が趣味である人もいます。
そして趣味を楽しみ、趣味を追求することこそが本当の楽しみ方なのです。
趣向と嗜好と趣味の違い
今よりもさらにいいものにしようと考えて人のために行動する趣向に対して、嗜好は自分が好きな食べ物や飲み物を追求して楽しむとの違いがあります。
また、趣味は自分の好きなことを追求して楽しむもので、趣向と嗜好を掛け合わせている意味合いがあるこの2つの言葉との違いがあります。
まとめ
趣向と嗜好と趣味は一見にているようで少し意味合いが違う言葉です。
自分なりに趣味を持ち、嗜好にこだわって趣向を広げてみるといいでしょう。
趣向で人を楽しませ、嗜好に拘って知識を持ち、趣味を持って自分の時間を有効的に使い、人生を充実したものにすることが大事です。