相手の疑問に答え、知らせることで情報を伝えられます。
伝えることを「回答」と言いますか、それとも「報告」と言いますか。
この記事では、「回答」と「報告」の違いを分かりやすく説明していきます。
「回答」とは?
質問、要求などに答えることです。
返答とも言います。
「報告」とは?
告げ、知らせることです。
特に、研究や調査の結果、与えられた任務の結果などについて述べること、またその内容を意味します。
「回答」と「報告」の違い
「回答」と「報告」の違いを、分かりやすく解説します。
「回答」と「報告」は、両方とも情報を伝えるときに使う言葉ですが、意味が違います。
「回答」はまず相手からの質問や要求があり、それに対してだけ答えるという意味ですが、「報告」は相手からの質問や要求があったときだけではなく、任務として情報を周囲に伝えなければならないときにも使います。
また、質問や要求されたこと以外にも、それに関する情報があり、ついでに一緒に伝えるとき「報告」と表すことが多くなります。
また「回答」は、彼に「回答」する、テストや質問に「回答」するなど人や組織、物に向けても使えますが、「報告」は、会社に「報告」するなど、人や組織に向けるときだけ使います。
「回答」の例文
「回答」の例文を紹介していきます。
・『このときの主人公の気持ちはどれになるか、丸を付けて回答してください』
テストなど、問題に答えることに関しては「回答」と表します。
回答だけを書く場所には「回答欄」と示してあるでしょう。
聞かれたことに対してだけ答えれば良く、他の情報や余計なことを書いてしまうと、却って減点されてしまうため、「報告」には言い換えられません。
・『アンケートに回答すると、プレゼントがもらえるそうです』
アンケートなど聞かれたことに答えるときは「回答」になります。
アンケートは質問に答えるだけでいいため「回答」が適しており、アンケートに「報告」するとは使えません。
・『彼は先生から聞かれていた進路の選択について今日回答するそうです』
この場合は「回答」でも「報告」でもどちらでもいいでしょう。
先生にもっと色々な事情を話したいときは「報告」が適しています。
「報告」の例文
「報告」の例文を紹介していきます。
・『間違っている箇所があったため、上司に報告しました』
誰にも質問されておらず、自分で気づいて伝えたことは、「回答」には言い換えられません。
・『集計したアンケート結果を皆様に報告いたします』
アンケートには「回答」しますが、アンケート結果をグラフにしたり、アンケートから判明した結論を述べたり、様々な情報とともに伝える場合は「報告」するとなります。
「回答」には言い換えられません。
・『その件については再度調査して後日報告します』
返事を求められている様子であるため、「回答」にも言い換えられます。
まとめ
「回答」と「報告」は両方とも情報を伝えるときに使う言葉ですが、意味が違います。
「回答」は要求や疑問に答えるという意味で、「報告」はそれだけではなく、仕事として必要な情報をできるだけ伝えるときに使います。
「回答」も「報告」も相手を待たせず素早くした方が良いですが、しっかりと考えて間違いがないようにしなければなりません。
面倒だからと「回答」も「報告」もしない人は、次第に相手からの信用を失っていきます。
どんな人に対してもできるだけ真摯に答えるようにしましょう。