観光地や遊園地で見かける「ロープウェイ」と「ゴンドラ」。
区別が難しいこともあります。
この記事では、「ロープウェイ」と「ゴンドラ」の違いを分かりやすく説明していきます。
あいまいな言葉を、正しくおさらいしていきましょう。
「ロープウェイ」とは?
ロープウェイとは空中ケーブルカーのこと。
太いロープをつたわって、長い距離をすすめる乗り物のことです。
馬力があるので、高い山の上もすいすい登っていけます。
ちなみにロープウェイのロープは2本。
多くの人を1度に乗せても、たゆまないように強度がしっかり保たれています。
右や左に動けるのは、ロープウェイの箱の上部に滑車がついているから。
この滑車をクルクル回すことで、登ったり降りたりが自由にできます。
そしてこの滑車をまわす原動力になっているのが、乗車駅と降車駅にある大きなモーターです。
強力なモーターが、太い綱のようなロープをたぐり寄せているので、いつでも安定した走行がおこなえます。
ロープウェイの大きさにもよりますが、モーターの平均的な力は200馬力くらいです。
「ゴンドラ」とは?
ゴンドラとはゴンドラリフトのこと。
空中に浮かぶ、箱のような乗り物です。
スキー場や温泉地などでよく見かける、空飛ぶバスのようなキャビンです。
ゴンドラリフトのロープは1本。
複数のお客さんを乗せても問題ないように、頑丈に編まれたものをつかっています。
また降車駅にある電動モーターをつかい、キャビンを引っ張っています。
ゴンドラリフトは定員が10名くらいまでとコンパクトなものが主流となっています。
最近はボディがスケルトンになっているもの、走行音が静かなもの、空調機能が進化しているものなど最新鋭の車体も生まれています。
「ロープウェイ」と「ゴンドラ」の違い
「ロープウェイ」と「ゴンドラ」の違いを、分かりやすく解説します。
・大きいものがロープウェイ、小さいのがゴンドラ
ロープウェイとゴンドラは、どちらもとても良く似ています。
最大の違いは、お客さんの数。
スタミナがあるロープウェイは、大きなものでは100名程度のお客さんを乗せることができます。
それに対してコンパクトなゴンドラは、大きなもので最大10名程度。
輸送できるお客さんの数に限りがあります。
こうした違いが生まれるのは、仕組みが異なるから。
ロープウェイが2本の綱で動いているのに対して、ゴンドラはわずか1本の綱で動きます。
1度に多くのお客さんが移動できるのがロープウェイ。
お客さんの数は少ないものの、小回りが利きやすいのがゴンドラです。
まとめ
「ロープウェイ」と「ゴンドラ」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも空中散歩を楽しめる、箱型の乗り物です。
スタミナがあり、1度に多くの人を運べるのがロープウェイ。
コンパクトで強風にも強いのがゴンドラです。
ロープウェイは山のリゾート地帯、ゴンドラはスキー場や遊園地で見かけます。
違いを知ると、ますます乗り物への興味が深まります。