この記事では、「ルポ 」と「エッセイ」と「コラム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ルポ」とは?
フランス語のルポルタージュの略語で、ライター自らが現地に向かって取材した内容を雑誌や新聞、テレビ、インターネットなどのメディアでニュースとして発表・報告することで、書籍として発表する場合もあります。
事件や社会問題などを題材として、詳細かつ広範囲な取材を行って事実を客観的に記す文学としてのジャンルも指すため、「ルポ」という言葉は社会的関心時や重大事件に対した記事のイメージが強くなる部分があります。
事件の起きた現場、展示会など、取材対象が必要になることが特徴的で、取材者の心情は取材対象に対するものが発表する内容に含まれることもありますが、モーターショールポ、事件ルポ、宇宙飛行士飛行ルポ、体験ルポなど幅広いジャンルがルポのテーマになり、文章だけでなくマンガや映像によるルポもあります。
ルポを書く人をルポライターといいます。
「エッセイ」とは?
思うままに筆者の思ったこと、感じたこと、考えたことを描く文学のジャンルとなっており、随想録とも呼ばれます。
辞書によっては「試作性をもつ散文」という要素も含まれていますが、ルールにあまりとらわれない文章という程度の見方で良いでしょう。
ルポと比べた場合、社会的関心などが高い題材ではないものもエッセイとなるケースが多く、日常で思ったこと、仕事を通じて思ったことなどが描かれ、基本的には文章作品ですが、マンガのスタイルのエッセイもあります。
エッセイを書く人をエッセイストといいます。
「コラム」とは
新聞や報道雑誌、ニュースサイトなどの、ニュース以外の記事や短い評論を指す言葉で、特定個人(執筆者)による囲み記事のことでもあります。
時事問題や映画や自動車など大枠となるテーマを持った評論記事、エッセイなども含まれます。
コラムを書く人をコラムニストといいます。
「ルポ 」と「エッセイ」と「コラム」の違い
ルポは取材を必要とする記事形式で、記事分量も単行本レベルの分量でひとつのテーマを追ったものもあり、文章によるルポだけでなく、映像作品もあります。
また、ジャンルは幅広く社会問題から新製品などが代表的です。
対してエッセイは必ずしも取材は必要とせず、心の中のこと、日常で思ったことなどを題材に描いた文章やマンガで、実在するものをテーマにするのが一般的です。
コラムはエッセイも含んだ一定の分量の囲み記事のことで、雑誌で言えば多くても2ページ程度の記事となっています。
エッセイと異なり評論記事などテーマ性のある記事もあります。
コラムはページ数の関係からマンガ形式では難しく挿絵程度に留まるスタイルです。
まとめ
「ルポ 」と「エッセイ」と「コラム」はルポが最も記事の分量が多く多岐にわたるジャンルの記事ですが、取材が必要なもので、エッセイは日常で思ったことを描いた記事を指し、必ずしも取材は必要ではないものです。
コラムはエッセイも含んだ一定分量の囲み記事となっています。