「ダイアジノン」と「オルトラン」の違いとは?分かりやすく解釈

「ダイアジノン」と「オルトラン」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「ダイアジノン」「オルトラン」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ダイアジノン」とは?

「ダイアジノン」とは、「日本化薬が製造販売している有機リン系の殺虫剤の一種」です。

稲につく害虫のウンカやツマグロヨコバイなどを防ぐ目的でよく使われます。

「ダイアジノン」は野菜類の葉っぱや茎につくアオムシやアブラムシにも一定の効果はありますが、基本的に土中に潜り込む生態を持つコガネムシやネキリムシなどに有効性が高い農薬になります。

「ダイアジノン」の粒剤はその成分の有効濃度によって、「3%・5%・10%」の三種類に分けられています。

使用可能な作物の種類が一番多いのは、「ダイアジノン5%」になります。


「オルトラン」とは?

「オルトラン」とは、「住友化学園芸などが製造販売している長い歴史を持つ有機リン系の殺虫剤」です。

「オルトラン」「アセフェート」を主成分とする農薬であり、水によく溶ける「水溶性」の特徴を持っています。

「オルトラン」は農作物の根・葉っぱから成分が浸透する「浸透移行性」が高いため、使用後にも長期にわたって農作物の内部にとどまります。

植物の汁を吸ったり食べたりする害虫に対して高い効果を発揮する殺虫剤なのです。

そのため、アブラムシやアオムシなどに特に有効で、ミミズなどの植物を食害しない虫には毒性が弱くなっています。


「ダイアジノン」と「オルトラン」の違い

「ダイアジノン」「オルトラン」の違いを、分かりやすく解説します。

「ダイアジノン」「オルトラン」の最大の違いは効果の及ぶ範囲です。

「ダイアジノン」「土の中にひそむ害虫」「オルトラン」「植物を吸ったり食べたりする害虫」に特に殺虫効果がある点が異なっています。

「ダイアジノン」のほうが「オルトラン」よりも、殺虫できる虫の種類が多いという違いもあり、歴史の古い「オルトラン」は耐性を持つ害虫も増えてきている違いも指摘できます。

また「オルトラン」は作物そのものへのダメージは少ないのですが、「ダイアジノン」よりもにおいが臭い点も違います。

まとめ

この記事では、「ダイアジノン」「オルトラン」の農薬の種類の違いを説明しましたがいかがでしたか。

「ダイアジノン」「オルトラン」について詳しく知りたいときは、この記事の解説を参考にしてください。