この記事では、「邸」と「宅」の違いを分かりやすく説明していきます。
「邸」とは?
「邸」とは土地も建物も広く大きい立派な家を指す言葉です。
いわゆるお屋敷に対して「邸」と付けられますが、それ以外にも目上の人の家という表現としても使われることがあり、その場合は家の大きさにかかわらず山田「邸」のように使われます。
どれくらい大きければ「邸」と言えるかという境界線は人にもよりますが、丁寧に家を表現するために使う場合は敬意を持っているかどうかや、建設業者が客の家に対して使うなどのかしこまった言い方として使われる言葉です。
「宅」とは?
「宅」とは人の家を指すのに広く使われている言葉です。
一軒家だけ見ても大きな家もこぢんまりとした小さな家も「宅」ですし、マンションやアパートの一室もその住人の家としては「宅」と表現されます。
誰かの家という場合には一番ポピュラーに使われる言葉です。
住んでいる人に対して敬意を持っているか否かに関わらず山田さん「宅」というように使われます。
「邸」と「宅」の違い
「邸」と「宅」の違いを、分かりやすく解説します。
土地も建物も大きい屋敷や敬意を払っている相手の家に対して使われる言葉が「邸」で、誰かの住んでいる家を指す言葉が「宅」です。
「邸」がその家に住んでいる本人に対して家を指すことに使われるのは建築工事などの家に関わる業者が使う場合くらいでしょう。
その他のほとんどの場合では住んでいる本人に対して住んでいる家を指す表現としては「宅」が使われます。
まとめ
「邸」と「宅」の違いは大きいお屋敷か普通の家かの違いです。
しかし家に関わる業者などが敬意を払って「邸」ということもあるという使用例を考えると、大きいお屋敷に対して使うのも家の立派さに敬意を払って「邸」と表現しているとも考えられます。
とは言え建築業者でもなければ客の家を指す場合にも「宅」は使われますし、基本的には「宅」を使えば問題ないでしょう。