「ルビー」と「ガーネット」の違いとは?分かりやすく解釈

「ルビー」と「ガーネット」の違い専門用語・業界用語

この記事では「ルビー」「ガーネット」の違いについて紹介します。

ルビーとは?

ルビーは、赤い色が特徴的な宝石です。

和名では紅玉(こうぎょく)といいます。

ルビーの名前の由来はラテン語のルベウスで「赤」という意味を持っています。

コランダムという鉱物からできています。

コランダムは不純物の違いによって色が変わり、クロムが不純物として混じると赤い色のルビーになります。

ちなみに鉄やチタンなどの不純物が混じったのが、青い色のサファイアです。

クロムがほんの少ししか入っていないものはピンク色になり、ピンクサファイアと呼ばれて珍重されています。

ピンクルビーと呼ばないのは、赤色以外のコランダムは全てサファイアだからです。

ルビーはアジア地域で産出されており、ヨーロッパなどにはありません。

ミャンマーやスリランカ、タイ、ベトナム、カンボジア、モザンビーク等で産出されます。

ミャンマー産のルビーは質が高いと評判です。

その中には、最高品質とされる透明度が高くて濃い赤色のピジョンブラッドもあります。


ガーネットとは?

ガーネットは、ケイ酸塩鉱物という鉱物の一種です。

赤い色をしている宝石というイメージがありますが、実はガーネットは赤色だけではありません。

オレンジ色をしているものもありますし、深い緑色や黄緑色のガーネットもあります。

定番なのは黒みがかった赤色のガーネットで、アルマンダイトガーネットという種類になります。

アルマンダイトガーネットは、主にインドで産出されます。

ガーネットにはケイ素が含まれていますが、ケイ素に他の成が混じることで色が変わります。

そのため色の種類が多いのです。

ガーネットは、日本では柘榴石と呼ばれることもあります。

ガーネットという名前も柘榴に由来していて、「グラタナス」が語源です。

「グラタナス」には種という意味があり、ガーネットの色が柘榴の種の色に似ていることが理由になります。

世界各地で産出されており、主な産地にはインドやスリランカ、チェコ、ロシア、ブラジル、アメリカ、アフリカ等があります。


ルビーとガーネットの違い

ルビーは赤い色の宝石ですが、ガーネットには沢山の色があります。

赤い色は最も定番ですが、オレンジや緑色など様々です。

それからルビーは6月の誕生石で、ガーネットは7月の誕生石です。

宝石としての価値は、希少性があるのでルビーの方が高くなります。

ガーネットは世界中で産出されているため宝石の中では比較的安価です。

ただし、色やクオリティによっては高値がつくものもあります。

赤い色をしているガーネットよりもグリーンのガーネットの方が評価は高くなります。

赤いガーネットとルビーを比較すると、ガーネットの方が暗めでルビーの方が明るいです。

まとめ

ルビーとガーネットの違いは、赤い色以外があるかどうかです。

ルビーは赤色だけですが、ガーネットにはグリーンやオレンジなどもあります。

また、赤いガーネットとルビーでは、ルビーの方が明るいです。