この記事では、「堤防」と「護岸」と「防波堤」の違いを分かりやすく説明していきます。
「堤防」とは?
「堤防」は「ていぼう」と読みます。
「堤防」は「河川の氾濫や海水の侵入などを防ぐため、土砂やコンクリートなどを材料に作られたもの」を意味します。
「堤防」の言葉の使い方
河川が氾濫しないよう、大雨が予想される日の以前に、土嚢を積むような場面は、「堤防の決壊を防ぐため、土嚢を積む」という文章にできます。
また、河川の氾濫を防ぐために、土砂とコンクリートによって作られた堤の上に立ち、川を眺める様子は、「堤防の上に立ち、川を眺める」と表現できます。
「護岸」とは?
「護岸」は「ごがん」と読みます。
「護岸」は「水害を防ぐため、河川や河岸を堤防などで保護、補強すること。
その施設」という意味があります。
「護岸」の言葉の使い方
河岸などが、水害によってボロボロになってきたとき、補修して、強度を高めるかもしれません。
このような場面は、「劣化した河岸に対して、護岸工事を行う」などという文章にできます。
また、河岸を補強したコンクリートの場所に立ち、カモメに餌を与える様子は、「護岸に立ち、カモメに餌をあげる」などという文章にできます。
「防波堤」とは
「防波堤」は「ぼうはてい」と読みます。
「防波堤」には、「外海からの波浪を防ぎ、港内を静穏に保つために築く突堤」という意味があります。
また「防波堤」には「よくない影響の及ぶのを防ぐもの」という意味があります。
「防波堤」の言葉の使い方
将来に大地震が予想されるようなエリアでは、外海からの津波などを防ぐため、突堤を作ります。
この様子を「大地震に備えて、防波堤を築く」などと言い表すことができます。
また、親が子供に悪影響が出ないよう、献身的に振舞う場合は、「親が子供の防波堤となる」などという文章にできます。
「堤防」と「護岸」と「防波堤」の違い
「堤防」は「河川の氾濫や海水の侵入などを防ぐため、土砂やコンクリートなどを材料に作られたもの」を意味します。
また「護岸」は「水害を防ぐため、河川や河岸を堤防などで保護、補強すること。
その施設」という意味があります。
さらに「防波堤」には「外海からの波浪を防ぎ、港内を静穏に保つために築く突堤」という意味があります。
「堤防」と「防波堤」はよく似た言葉ですが、「堤防」は河川の氾濫や海水の侵入などを防ぐものなのに対して、「防波堤」は「波を防ぐ」という機能に特化しているという違いがあります。
また「護岸」は「堤防」や「防波堤」などを作り、水害から河川や河岸を保護することを意味します。
波などを防ぐための「堤防」や「防波堤」とは違い、それらの施設により守られた河川や河岸を「護岸」と呼ぶという違いがあります。
まとめ
「堤防」と「護岸」と「防波堤」の違いについて見てきました。
3つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。