「受領」と「拝受」と「受理」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「受領」と「拝受」と「受理」の違いとは?生活・教育

物を受ける時に使われる言葉として出てくるのが、「受領」「拝受」「受理」の3つの言葉。

今回はこの記事では「受領」「拝受」「受理」の違いを分かりやすく説明していきます。

「受領」とは?

「じゅりょう」という読み方をする「受領」「金品を受け取ること」という意味を持っています。

特にビジネスシーンで用いられている言葉の1つであり、重要な資料やデータを受け取った時に、御礼や返礼として相手に伝える際に使わることが多いでしょう。

「受領」は受け取ったことを表現しているために、書類の中身を確認していない場合でも、取り急ぎ「受領しました」と相手に対する報告のマナーとしての意味合いも含まれているのです。


「受領」の例文

「受領」の例文は以下のようなものになります。

・『受領証を発行する』
・『書類を受領しました』


「拝受」とは?

「拝受」「はいじゅ」と読み「受領」の謙譲語となる言葉で「正式に金品や重要な書類などを受けること」をへりくだる時に使われています。

「拝受」の例文

・『メールを拝受いたしました』
・『資料を拝受いたしました』

金品や重要な書類を受け取った特に相手に対して使いますが、ビジネスコミュニケーションとして一般的なメールでも重要な伝達事項が送られてきた際に、取引先などに対して使う場合もあります。

「受理」とは

「受理」「じゅり」という読み方となり、「書類・投稿論文などを受けつけること」「提出された願書や訴状などを受け取り処理する」という意味があります。

「理」「ことわり」「おさめる」「自然科学」などの意味がありますが、「受理」「受け取っておさめる」という解釈ができるでしょう。

特に法的な書類・届出書や試験などの願書を受け取る時に使われています。

「受理」の例文

・『入学願書を受理する』
・『婚姻届が受理された』
前項でも触れたように公的な書類を申請・提出した特に使われることが多ことが分かります。

「受領」と「拝受」と「受理」の違い

ここで「受領」「拝受」「受理」の違いを見ていきましょう。

お金や重要書類を受け取る時に使われる「受領」の代わりに「拝受」を使うことで丁寧な印象を相手に与えることができます。

謙譲語の「拝受」はよく知っている相手や頻繁にやり取りをしている取引先や上司であれば、「受領」でも支障はないでしょう。

「受領」はお金や書類など受け取る対象が広く、「拝受」は受け取ることをへりくだって表現する言い方である点が相違点として理解してください。

「受理」「書類を受け取る」という意味がありますが、「拝受」のようにへりくだる意味はありません。

3つの言葉の中で「受領」が活用範囲が広く色々なものを受け取ることを表現することができる言葉と言ってもいいかもしれません。

「拝受」もメールのような場合でも「受け取る」という意味で使うことができますが、謙譲の意味合いを持っている点がポイントです。

目上の方に対して「謹んで受け取らせてもらう」という意味で使われるのです。

また、「受理」は届出や訴状などの書類を受け付ける時に使われるので、若干限定的な側面があります。

まとめ

「受領」「拝受」「受理」について説明してきましたが、使われるシチュエーションが異なる言葉なので、意味を正しく理解して用途に適した使い方をするように意識しておきましょう。