この記事では、「言い訳」と「理由」と「説明」の違いを分かりやすく説明していきます。
「言い訳」とは?
「言い訳」とは、自分の言動を正当化する為の説明という意味です。
また筋道を立てて物事を説明する、解説するということでもあります。
聞く側が納得する説明であるか、まったく否定的で聞きたくないと思うのかで「言い訳」という言葉の印象は違ったものになるでしょう。
またそれとは別に、言葉を使い分けるという意味もあります。
「言い訳」がどの意味合いで使われているのかは、前後にある言葉から判断するようにしてください。
「彼の言い訳は、確かに納得できるものだったが特別扱いはできない」「言い訳することは許さない」「今更言い訳など聞きたくない」「場面による言い訳」などと使います。
「理由」とは?
「理由」とは、物事がなぜそうなったかという筋道のことを言います。
なぜそうするのかという根拠、事情という意味でもあります。
またそれとは別に「口実」といった意味合いも持っています。
この意味合いにおいて使う場合「理由」と「言い訳」は同義語となるわけです。
どちらの意味合いで使っているのかは前後にある言葉、話の流れなどから判断することは容易です。
「結婚を反対する理由」「何か理由があるに違いない」「理由をつけて休んだ」「父の病気を理由にして仕事を辞めた」などと使います。
「説明」とは
「説明」とは、聞く人によくわかるように述べること、何かを教えることを言います。
自分の感情のままに話すのではなく、相手に対してわかるようにと意識して話すことでもあります。
つまり、人に対して何かを教える仕事の人にとっては「説明が上手」というのは、求められているスキルでもあるわけです。
「先生の説明はわかりやすい」「使い方を何度も説明したので疲れた」「納得できない、ちゃんと説明して欲しい」などと使います。
「言い訳」と「理由」と「説明」の違い
「言い訳」と「理由」と「説明」の違いを解説します。
この三つの言葉は、人に何かを伝えるといった意味合いが共通してあります。
しかしそれぞれの言葉の意味は違っていますので、混同せず、使い分けるようにしましょう。
「言い訳」とは、自分の言動を正当化する為にする「説明」のことです。
「弁解」が同義語となります。
しかし、この言葉はあまりいい印象がありません。
それは、自分に非がある人がそれを認めることなく、自分のいいように事情を話すといったイメージがあるからです。
実際「言い訳はするな」「言い訳など聞きたくない」と否定的な言い方で使われることが多いのです。
「理由」はなぜ、そうなったかという筋道、根拠、という意味があります。
またそれとは別に口実という意味合いもあります。
この場合は「言い訳」と同義語になります。
「説明」とは相手にわかりやすく述べること、教えることという意味です。
自分の感情のままに話し、相手に意味が伝わらないことは「説明」とは言いません。
このように、三つの言葉は意味合いが重なっている部分もありますが、基本的には違う意味を持つ言葉です。
ごく簡単に覚えやすくまとめますと「言い訳は自分の言動の正当化」「理由は筋道、根拠、口実」「説明は相手にわかるように述べる」となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「言い訳」と「理由」と「説明」の違いを説明しました。
それぞれの言葉の意味を正しく理解して使い分けていきましょう。