非常に強いさまを意味している言葉ということまではわかるものの、実際、それぞれが持つ意味の違いまでは難しい「猛烈」と「激烈」と「強烈」。
この記事では、「猛烈」と「激烈」と「強烈」の違いを分かりやすく説明していきます。
「猛烈」とは?
「猛烈」は、勢いが強く激しいさまを意味します。
その強くて激しいさまは、行動やスピードといったものを指し、その早さや勢いなどが非常に激しいさま、程度が大きいことを意味します。
そして、この「猛烈」は、継続性があり、一瞬で終わることはありません。
その点もポイントです。
「猛烈」の例文
・『今週末、猛烈な寒波が到来するということで、防寒具の準備を行いました』
・『大切な資料を自宅に忘れたことに気付いた私は、猛烈な勢いで自転車をとばし自宅に戻りました』
「激烈」とは?
「激烈」は、極めて激しいことを意味します。
その程度が非常に強いことを意味し、その程度は人間が正常では耐えることができないほどといったものとなり、それほど激しい際に「激烈」という言葉が用いられます。
「激烈」な痛みともなれば、正気では耐えることができない痛みとなります。
「激烈」の例文
・『交通事故に遭い、劇烈な痛みに耐えながら救助を待ちました』
・『新商品が各社同じ時期に販売されたということもあり、激烈な販売競争となっています』
「強烈」とは?
「強烈」は、強く激しいことを意味し、その内容は、力や作用、刺激といったものとなります。
このように物理的なものに対し強く激しいことを意味する言葉が「強烈」です。
衝撃的だと言えるほどの強さ、激しさを意味し、「強烈」の場合、一瞬で終わるようなものとなります。
「強烈」の例文
・『転校生の強烈な個性にクラス全員、度肝を抜かれましたが、すぐに仲良くなることができました』
・『この強烈なニオイは、いったい何のニオイなのだろうか』
「猛烈」と「激烈」と「強烈」の違い
「猛烈」は、行動やスピードといったものの早さや勢いなどが非常に激しいさま、程度が大きいこと意味し、勢いが非常に強く激しいことを意味します。
「激烈」は、極めて激しいことを意味し、その程度は極めて強く激しいことを意味します。
「強烈」は、強く激しいことを意味し、その強く激しいものは力や作用、刺激といった物理的なものとなります。
このように、3つの言葉は、基本的に、非常に激しいこと、強いことを意味する言葉となり、明確な違いがない言葉となります。
そのうえで、「猛烈」は継続性が高く、「強烈」は一瞬で終わることが多いといった違いや力や作用といった物理的なものに用いられるのは「強烈」といったように、それぞれに特徴がある言葉となります。
まとめ
明確に使い分けることは難しい「猛烈」と「激烈」と「強烈」ですが、それぞれが持つニュアンスの違いに注目し使い分けることで、より的確に、その勢いや強さを表現することができる言葉となります。