「喀血」と「吐血」の違いとは?分かりやすく解釈

「喀血」と「吐血」の違い生活・教育

「喀血」「吐血」は同じことを指すのか。

それとも異なったことを指すのか。

この記事では、「喀血」「吐血」の違いを分かりやすく説明していきます。

「喀血」とは?

「喀血」とは口や鼻から出た出血のなかでも、気管や気管支炎。

ハイなどの呼吸器機関系の器官から出血した血を指します。

単に鼻や口から出た血を指すのではなく肺や気管支など呼吸器官から出血した血を指す言葉となります。

そのため、一見、鼻や口から出た血が「喀血」なのか区別することは難しくなります。

ただし、血の色で一定の判断を行うことは可能で紅色や鮮やかな赤い血の色の場合は「喀血」が多い傾向にあります。


「喀血」の使い方

「喀血」「喀血する」「喀血した」などといった形で用いられます。

使用目的が限られるため日常的に使われることが少ない言葉となります。


「吐血」とは?

「吐血」は血を吐くと書きます。

鼻や口から血が出た際、一般的に「吐血」という言葉が用いられます。

ただし、正確には「吐血」は消化器官から出血した血を指すものとなります。

食道や胃、十二指腸や大腸などからの出血も「吐血」となります。

「吐血」の場合、胃液や食べたものと混ざって排出されることが多く鮮明な真っ赤な血の色ではない場合がほとんどです。

黒っぽく、まるでコーヒーのような色で血のように思えない場合もあります。

「吐血」の使い方

「吐血」「吐血する」「吐血した」などといった形で用いられます。

一般的に広く用いられる言葉ですが主に会話ではなく文章で用いられることが多い言葉となります。

「喀血」と「吐血」の違い

同じ鼻や口から出た血を指しますが、どこから出た血なのかといった違いが「喀血」「吐血」にはあります。

「喀血」は肺や気管支など呼吸器官から出血した血を指し「吐血」は消化器官から出血した血を指します。

ただし、一般的には鼻や口から出た血をまとめて「吐血」ということが多くなります。

「喀血」の例文

・『喀血の可能性が高いため、すぐに呼吸器官の検査を行うことになった』
・『鮮明な赤色の血が出たことから喀血の可能性が高いと思われる』
・『喀血したことで疑われる病気に肺結核があります』
・『突然の喀血に驚きました』

「吐血」の例文

・『あまりにも黒い色だったので初め吐血だとは思いませんでした』
・『父が吐血したため病院に搬送することになりました』
・『大量の吐血により一時、ショック状態に陥ってしまいました』
・『吐血後、父は意識が朦朧としているようです』

まとめ

以上が「喀血」「吐血」の違いです。

素人では鼻や口から出た血がどちらなのかその時点で判断することは難しく、必ず「喀血」「吐血」があった場合は病院への受診が必要です。

その後、どこからの出血だったのかわかった時点で、その時の出血が「喀血」だったのか。

「吐血」だったのか。

ということが明確になります。

その場での判断が求められる場合には血の色を区別することとなります。