この記事では、「判決」と「決定」と「命令」の違いを分かりやすく説明していきます。
「判決」とは?
「判決」は「はんけつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとの是非や善悪などをよく考えて結論を出すこと」という意味で、ものごとについて理論的に考えた上で、最終的な結論を出すことです。
2つ目は「法律用語で、訴訟事件が起きた時に、裁判所において下す最終的な判断」という意味です。
上記に共通するのは「最終的に判断する」という意味です。
「判決」の使い方
「判決」は名詞として「判決を下す・下した」「判決を言い渡す・言い渡した」などと使われます。
基本的に、ものごとに対して是非や善悪、結論を最終的に判断することに使われる言葉です。
「判決」の例文
・『10年前の事件について、裁判所により判決が言い渡される』
「決定」とは?
「決定」は「けってい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとをはっきりさせて変えないこと」という意味で、ある事柄について一つにはっきりと決めることです。
2つ目は「法律用語で、裁判所が行う判決以外の結論こと」という意味です。
上記に共通するのは「はっきりさせて変えない」という意味です。
「決定」の使い方
「決定」は名詞として「決定する・した」「決定される・された」「決定事項」などと使われます。
基本的に、日常で使う場合、ものごとをはっきりさせて変えないことを表す言葉です。
「決定」の例文
・『旅行の最終的日程が決定した』
「命令」とは?
「命令」は「めいれい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「目上の者が目下の者に対して、ある行動を言いつけること」という意味で、組織として、上の者から下の者に絶対的にあることをする様に言い渡すことです。
2つ目は「国の行政機関が特定の人に対して義務を課すこと」という意味で、国がある人や組織に処分を言い渡すことです。
3つ目は「コンピュータを実行させること」という意味で、コマンドを実行させることです。
上記に共通するのは「上の立場から言いつける」という意味です。
「命令」の使い方
「命令」は名詞・形容動詞として「命令だ・である」「命令する・した」「命令される・された」などと使われます。
基本的に、上の立場の者から下の立場の者に、あることをする様に言い付けることに使われる言葉です。
「命令」の例文
・『部長から絶対に契約を取って来るように命令される』
「判決」と「決定」と「命令」の違い
「判決」は「ものごとに対して是非や善悪、結論を最終的に判断すること」という意味です。
「決定」は「ものごとをはっきりさせて変えないこと」という意味です。
「命令」は「上の立場の者から下の立場の者に、あることをする様に言い付けること」という意味です。
まとめ
今回は「判決」と「決定」と「命令」について紹介しました。
「判決」は「最終的な判断」、「決定」は「決めて変えない」、「命令」は「上から下に言いつける」と覚えておきましょう。