この記事では、「整理」と「整頓」と「清掃」の違いを分かりやすく説明していきます。
「整理」とは?
いくつかの意味があります。
一つ目は複数の乱れたものを整えること、または正しい位置に戻すことです。
二つ目は不要な物を処分することです。
その他にも意味がありますが、目に見える物だけではなく、起きた出来事や物事に対しても使う場合があります。
いろいろな出来事が起きて混乱している際に、“一旦頭のなかを整理しよう”などと使ったりします。
冷静になって、何が起きたのかを一つずつ考えてみる、という意味です。
また、債務に対しても使うことがあり、債務が重なり把握しきれない、返済しきれないと言う場合に“債務整理”という方法を弁護士にお願いします。
どんな債務がいくらあるのかを正しく把握でき、返済方法を提案してもらえます。
「整理」の例文
・『今日は本棚を整理しよう』
・『不要なものがたくさんあるから整理しよう』
「整頓」とは?
整理と似たような意味を持ちますが、不要なものを処分する、という意味はありません。
何かを整えること、正しい位置に置くという意味になります。
ですので、よく使われる言葉に“整理整頓”というものがありますが、言葉の順番を逆にして“整頓整理”とは言いません。
不要なものを捨ててから整えるという正しい順番も表しています。
「整頓」の例文
・『机の上はいつも整頓されている』
・『倉庫の中を整頓した』
「清掃」とは
薬剤などを使用して汚れなどがないようにほこりやゴミなどの不要なものを取り除くことです。
そして人にとって衛生的で健康的な環境を整えることが目的です。
よく似ている言葉に“掃除”がありますが、“掃除”はゴミを捨てたり拭いたりという日常的に行われている単純な作業です。
部屋や玄関、風呂などの掃除です。
一方、“清掃”は目に見えないようなものや場所まで薬剤等を使ってきれいにするという意味があります。
業者などが請け負うものは“清掃”になり、“掃除”より丁寧に作業が行われます。
なので“清掃”を使うと普段の掃除ではなく、特別に業者などにお願いして行うニュアンスが強いです。
「清掃」の例文
・『会社は清掃業者によって清潔が保たれている』
・『清掃活動に力をいれています』
「整理」と「整頓」と「清掃」の違い
「整理」と「整頓」には乱れたものを整えるという意味があります。
しかし違う点として「整理」には不要な物を処分するという意味が含まれますが「整頓」にはその意味は含まれていません。
また「清掃」に関しては整えるという意味はありません。
不要なゴミを処分して汚れている場所を薬剤などを使いきれいにする、衛生的にする、という意味になります。
まとめ
どの言葉も自身の生活場所などを衛生的に保つのに必要なものです。
整理と整頓の違いは今回はっきり分かったので、今後の片づけにも役立ちそうです。