「主観」と「客観」と「俯瞰」の違いとは?分かりやすく解釈

「主観」と「客観」と「俯瞰」の違い生活・教育

この記事では、「主観」「客観」「俯瞰」の違いを分かりやすく説明していきます。

「主観」とは?

「主観」とは、自分がある対象についてどのように思ったか、評価、判断などが、自分一人だけの考えであることを言います。

つまり「主観」は人によって違いがありますし、必ずしも正しいわけではないのです。

あくまでも自分側から見て、考えたことという意味になります。

「主観だけで言う先生は駄目だ」「それはあなたの主観で、事実ではない」などと使います。


「客観」とは?

「客観」とは、当事者の立場から考えるのではなく、第三者の立場となって観察、考えることを言います。

つまり、自分の感情を抑え、想像力をはたらかせる必要がある考え方のことです。

「客観」ができるというのはある意味、冷静に考えることができる人です。

「客観」ができずすべてを「主観」で考える人は、残念ながら幼い人という印象になります。

「どんなに客観しても、これは庇いようがない」「少し客観的になってみなさい」などと使います。


「俯瞰」とは

「俯瞰」とは、高い場所から物事を見るという意味があります。

つまり、広い視野で全体を把握するという考え方のことです。

上から見下ろすと言いますと、偉そうな印象がありますが、そうではありません。

イメージとしては、子どもの喧嘩を大人が「まあまあ」となだめるようなものです。

高いレベルで物事を見る、小さなことにこだわらず全体で考えるといった意味合いで使います。

「俯瞰的に考えると今起こっていることは大したことじゃない」「自分のこととしてとらえるのではなく俯瞰の目で見る」などと使います。

「主観」と「客観」と「俯瞰」の違い

「主観」「客観」「俯瞰」の違いを解説します。

この三つの言葉は、物事に対しての「考え方」という意味合いがあることでは共通しています。

しかし、内容はまったく違うものです。

「主観」とは、自分から見た判断、考えのことを言います。

何か自由に選んでいい、好き嫌いを決めていいという場面においては「主観」でいいのです。

しかし、他の人に影響がある、物事の善悪、人を評価するといった場面においては「主観」は求められていません。

このような時必要なことは「客観」です。

「客観」は第三者の立場から物事を考えるということになります。

つまりみんなが「客観」で考えれば、大体同じ判断、感想になるのです。

意見が合わないのは、誰かが「主観」であるからとも言えるでしょう。

「客観」は自分の感情ではなく、冷静に見極める能力が必要です。

最後に「俯瞰」ですが、これは「主観」「客観」を超えたものです。

つまり、上から見下ろす、全体像を把握するという意味になります。

今、ここで起こっていることだけではなく、過去や未来なども見通すことを言うのです。

「俯瞰」はビジネスシーン、生き方などを考える時にもよく使われる言葉、概念です。

簡単に覚えるならば「主観は自分目線、客観は他人目線、俯瞰は上から目線」と頭に入れておくとわかりやすいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「主観」「客観」「俯瞰」の違いを説明しました。

それぞれの言葉の意味を正しく理解して使い分けてください。