大人になると会話に出てくることも多い「地元」と「実家」と「出身地」。
これらを聞かれた場合、どこを答えれば良いのかわからないという人に、この記事では、「地元」と「実家」と「出身地」の違いを分かりやすく説明していきます。
「地元」とは?
「地元」とは、その人が住んでいる土地を意味するほか、その人に直接関係する土地といった意味もあります。
生まれ育った場所ではないものの、今現在暮らしている場所は「地元」ということが可能です。
また、その人に関わりのある土地や勢力を持つ土地なども「地元」となります。
このように、「地元」とは、その人自身に深い関りがある土地を指す言葉です。
「地元」の例文
・『彼女は、私の地元が誇る有名芸能人です』
・『私の地元では、四の付く日には市が開かれます』
「実家」とは?
「実家」には、自分自身が生まれ育った家といった意味だけではなく、両親の家を指すこともあります。
独身の人が用いるのではなく、結婚し他の家の家に嫁いだ人が用いる言葉となります。
「実家」の場合、自分が生まれた家というよりも実の家。
つまり、他の家に嫁いだ自分にとって、本当の家はここだということを意味する言葉です。
必ずしも他の家に嫁いだ人しか用いることができないということはなく、独立し家を出た人も両親が暮らす家に対し「実家」という言葉を用います。
「実家」の例文
・『子供を連れて、実家に帰ることになりました』
・『実家に帰ると、母親が口うるさくいってくるので嫌になってしまいます』
「出身地」とは?
「出身地」は、自分が生まれ育った場所です。
生まれた場所も育った場所も同じ場所なら問題ありませんが、親の仕事の都合で転校ばかりしてきたような人の場合、「出身地」について悩むことも少なくありません。
そのようなときは、子供の頃、一番長く過ごしてきた土地や思春期など人生における重要な時に暮らしていた土地、今現在、両親が暮らしている土地などの中から、自分の「出身地」はここだと思えるところを「出身地」と言って問題ありません。
「出身地」の例文
・『生まれも育ちも大阪なので、私の出身地は迷うことなく大阪です』
・『転勤族の親を持つ私にとって、出身地を聞かれるといつも困ってしまいます』
「地元」と「実家」と「出身地」の違い
「地元」も「実家」も「出身地」も、その人が関係している土地であることは間違いありません。
そのうえで、どのように関係しているのかという点に違いがあります。
「地元」は、その人が暮らしている土地や直接関係のある土地。
「実家」は、自分が生まれ育った家。
そして、「出身地」の場合、自分の成長において、もっとも影響を受けた土地となります。
このような意味を踏まえ、それぞれの質問に対し答えるものとなります。
まとめ
同じ、その人が関係している土地でも、その関わり具合などによって、それぞれの言葉を使い分ける必要があります。