この記事では、「漫才」と「漫談」と「コント」の違いを分かりやすく説明していきます。
「漫才」とは?
「漫才」は「まんざい」と読みます。
「漫才」は、「二人の芸人が滑稽なことを言い合い、客を笑わす寄席演芸」という意味があります。
大正初期に大阪で始まった寄席演芸とされています。
「漫才」の言葉の使い方
年末になると、二人か三人の芸人が、客を笑わす腕を競い合うコンテストがあります。
このような場合は、「年末恒例の、漫才のコンテストを見る」などと言います。
二人の会話が軽妙で、内容が面白くて、思わず笑ってしまうような場合があるかもしれません。
このような時は、「二人の会話はまるで漫才のようだ」などという文章にできます。
「漫談」とは?
「漫談」は「まんだん」と読みます。
「漫談」は「くつろいだ気分でする、とりとめもない話」という意味があります。
また「漫談」には、「寄席演芸の一つで、軽妙な口調で聴衆を笑わせる話芸」という意味があります。
社会風俗について、時事問題の風刺、批評などを取り入れるという特徴があります。
「漫談」の言葉の使い方
寄席に行くと、漫才や落語の外に、軽妙な話芸を見ることができます。
このような場面で、「寄席で漫談を見た」という文章にできます。
「コント」とは
「コント」は「conte」とフランス語表記します。
「コント」は「短編小説。
特に機知に富み、ひねりを利かせた作品」という意味があります。
また、「コント」には「笑いを誘う寸劇」という意味があります。
日本においては、「コント」は後者の意味で使われることがほとんどになります。
「コント」の言葉の使い方
会社の忘年会で出し物をするとき、笑いを誘う寸劇をしようと決めるかもしれません。
このような場合は、「忘年会の出し物として、コントをする」という文章にできます。
また、笑いを誘う寸劇のような出来事が起こった場合は、「まるでコントのような出来事が起きた」などという文章を作ることができます。
「漫才」と「漫談」と「コント」の違い
「漫才」は、「二人の芸人が滑稽なことを言い合い、客を笑わす寄席演芸」という意味があります。
「漫談」は「くつろいだ気分でする、とりとめもない話」という意味があります。
さらに「コント」は「短編小説。
特に機知に富み、ひねりを利かせた作品」という意味があります。
3つの言葉は、寄席演芸など、人を笑わせる行為についての言葉という共通点があります。
ただし、「漫談」は一人でするもので、「漫才」と「コント」は、2人から3人程度でするという違いがあります。
また「漫才」は、センターマイクを挟んでする話芸なのに対して、「コント」は、セットを組んだり、道具を使う寸劇という点に違いがあります。
まとめ
「漫才」と「漫談」と「コント」の違いについて見てきました。
3つの言葉には、明らかな違いがありました。
意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。