この記事では、「粋」と「小粋」と「乙」の違いを分かりやすく説明していきます。
「粋」とは?
「粋」は「いき・すい」と読み、読み方により意味が違います。
「いき」と読む場合、「身なりなどがあか抜けしていて、色気を感じさせる様子」「男女関係についてよく理解していること」という意味です。
「すい」と読む場合、「混じり気がないこと」「優れていること」「言動があか抜けていて、世情や人情に通じ、物分かりが良いこと」という意味で、こちらは「いき」と同じ意味です。
「粋」の使い方
「粋」は名詞・形容動詞として「粋だ・である」と使われたり、形容詞として「粋(いき)な姿」などと使われたり、副詞として「粋に(いき)に生きる」などと使われます。
基本的に、「いき」と読む場合も「すい」と読む場合も、おしゃれで世情や人情をよく理解している人に使われる言葉です。
「粋」の例文
・『会社が社内カップルの同時休暇を認めるという粋な計らいをする』
「小粋」とは?
「小粋」は「こいき」と読みます。
意味は「どことなく洗練されていること」で、身なりや言動がおしゃれで何となく世慣れしている様子のことです。
「小」は「ちいさい」とも読み、「すこし、なんとなく」という意味の接頭辞です。
「小粋」の使い方
「小粋」は名詞・形容動詞として「小粋だ・である」と使われたり、形容詞として「小粋な出で立ち」などと使われたり、副詞として「小粋にふるまう」などと使われます。
基本的に、身なりや言動が何となくおしゃれに見える様子に使われる言葉です。
「小粋」の例文
・『最近で地方にも小粋な若者が増えた』
「乙」とは?
「乙」は「おつ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「十干(じっかん)の第二、きのとのこと」という意味です。
2つ目は「優劣をつける時の甲に次ぐ第二位」という意味です。
3つ目は「代名詞の一つ」という意味で、甲乙などと人や物の代わりとして使われます。
4つ目は「邦楽で、甲?(かん)?より一段低い音」という意味です。
5つ目は、4つ目の意味から転じて「普通と違って味わいがあり、気が引かれる様子」という意味で、趣があって好ましいと思う様子のことです。
「乙」の使い方
「乙」は名詞・形容動詞として「乙だ・である」と使われたり、形容詞として「乙なスポット」などと使われたり、副詞として「乙に絡む」などと使われます。
基本的に、日常で使われる場合、普通と違って面白く、味わいのある様子を表す言葉です。
「乙」の例文
・『景色が良く静かで乙な温泉宿だ』
「粋」と「小粋」と「乙」の違い
「粋」は「おしゃれで世情や人情をよく理解している人」という意味です。
「小粋」は「身なりや言動が何となくおしゃれに見える様子」という意味です。
「乙」は「普通と違って面白く、味わいのある様子」という意味です。
まとめ
今回は「粋」と「小粋」と「乙」について紹介しました。
「粋」は「物分かりのいい洗練された人」、「小粋」は「何となく洗練されて見える人」、「乙」は「味わいがある様子」と覚えておきましょう。