「流出」と「流失」の違いとは?分かりやすく解釈

「流出」と「流失」の違い生活・教育

この記事では、「流出」「流失」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「流出」とは?

「流出」「りゅうしゅつ」と読みます。

「流出」は、「流れて外へ出ること」という意味があります。

例えば、ゴムプールに穴が開いてしぼんでしまうと、せっかく貯めた水が、流れ出てしまうかもしれません。

このような状況について、「ゴムプールの水が流出する」などという文章にできます。

さらに、堤防に穴が開いてしまい、川の水が市街地の方に流れ出てしまうような場面では、「川の水が市街地へ流出した」などという文章を作ることができます。

また「流出」には、「内部のものが、外部に出て行ってしまうこと」という意味があります。

例えば、過疎化が進んでいる村には、若者に仕事があまりありません。

そのため、学校を卒業すると都会に若者が出て行ってしまうため、「過疎化が進んだ村から、若者が流出する」などという文章にできます。

さらに、日本の優秀な研究者が、アメリカの大学などの研究機関に進路を取るような状況を、「日本の優秀な頭脳が、アメリカに流出してしまう」などという文章にすることができます。


「流失」とは?

「流失」「りゅうしつ」と読みます。

「流失」は、「水などに押し流されてなくなること」という意味があります。

例えば、大雨が降ると、川の水が増水し、勢いが増します。

その結果、川にかかった橋が流されて、どこかに行ってしまうかもしれません。

このような様子を、「大雨のせいで、橋が流出してしまった」などという文章にすることができます。

また、洪水などにより、流されて元の位置から違う場所へとなくなってしまった家屋のことを、「流失家屋」と表現することがあります。

他にも、洪水のために、畑の土が流されて何もなくなってしまった土地について、「洪水で畑が流失した土地」などと表現し、戦後に古美術が、海外に持ち出されて、日本からなくなってしまった事態については、「戦後、日本の古美術が海外へ流失した」などという文章にできます。


「流出」と「流失」の違い

「流出」「流失」の違いを、分かりやすく解説します。

「流出」は、「流れて外へ出ること」という意味があります。

一方で、「流失」は、「水などに押し流されてなくなること」という意味があります。

このように、「流出」「流失」には、何かが流れることという共通点があります。

ただし、「流出」は、流れて「外に出ること」を意味するのに対して、「流失」は、流れて「なくなること」を意味するという違いがあります。

まとめ

「流出」「流失」の違いについて見てきました。

2つの言葉には明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。