この記事では、「乱層雲」と「積乱雲」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「乱層雲」とは?
「乱層雲」は「らんそううん」と読みます。
「乱層雲」は、「十種雲形の一つで、暗灰色で厚く、空全体を覆う雲のこと」という意味があります。
「乱層雲」は、雲底が乱れていて、雨や雪を連続的に降らせることが多いとされます。
「乱層雲」が空に広がると、周囲が暗くなり、昼なのに夕方のような雰囲気になります。
「そろそろ、雨が降るかもしれない」と思うときに、空を覆っているのは「乱層雲」である場合が多く、一般的に「雨雲(あまぐも)」と呼ぶような雲の中に、「乱層雲」があります。
ちなみに「十種雲形」とは、雲の高さや形による、世界共通の分類のことで、10種類あります。
「巻雲」、「巻積雲」などがあり、その中に「乱層雲」もあります。
「積乱雲」とは?
「積乱雲」は「せきらんうん」と読みます。
「積乱雲」は「十種雲形の一つで、垂直に高く盛り上がり、大きな塔のように見える雲のこと」という意味があります。
一般的には「入道雲(にゅうどうぐも)」と呼ばれることが多い蜘蛛になります。
上部には氷晶と呼ばれる、大気中の水蒸気が冷却されて、昇華してできる微細な氷の結晶ができて広がり、植物の朝顔の形である、朝顔状や、金床に似ていることを意味する鉄床状になることが多いとされています。
雷雨を伴うことが多く、時には雹を降らせます。
夏の暑い日に見かけることが多く、「積乱雲」は、和歌における季語にもなっています。
アニメの『天空の城ラピュタ』には、天空の城を覆う大きな雲が登場しますが、「積乱雲」が発達した雲が登場すると、SNS上に、「ラピュタの雲だ」などという書き込みがされることがあります。
「乱層雲」と「積乱雲」の違い
「乱層雲」と「積乱雲」の違いを、分かりやすく解説します。
「乱層雲」は、「十種雲形の一つで、暗灰色で厚く、空全体を覆う雲のこと」という意味があります。
一方で「積乱雲」は「十種雲形の一つで、垂直に高く盛り上がり、大きな塔のように見える雲のこと」という意味があります。
「乱層雲」、「積乱雲」ともに、雲の基本的な形である、十種雲形の一つという共通点があります。
ただし、「乱層雲」は、灰色をした暗い雲なのに対して、「積乱雲」は、垂直上に伸びるとても大きくて立体的な雲という違いがあります。
また「乱層雲」は雨雲と呼ばれることが多いのに対して、「積乱雲」は、入道雲と呼ばれることが多いという違いもあります。
まとめ
「乱層雲」と「積乱雲」の違いについて見てきました。
2つの雲の意味と、違いを知ることで、空に浮かんでいる雲が、どのような雲なのかが想像できるようになるかもしれません。