人と言うのは経験を重ねると擦れてしまうものですが、だからこそ純粋な人は目を引きます。
しかし純粋な人にもいくつかのパターンが有り、純粋さを表すどんな言葉が適切かも違うものです。
この記事では、「素直」と「正直」と「純情」の違いを分かりやすく説明していきます。
「素直」とは?
「素直」とは何も飾らず、ありのままを表していることを指す言葉です。
自分の思ったことを飾りたてずに、相手へ率直な言葉や態度として伝える人が「素直」な人と言えます。
また性格にひねくれたことがない、真っ直ぐな性格をしていることも「素直」な人と言われますし、心に正しいことを「素直」と呼び、それが「正直」と混同される理由でしょう。
「素直」な人は相手の言い分にも理があれば、自分の意見を引っ込めることも多く、そこから従順さも「素直」と結び付けられることがあります。
「正直」とは?
「正直」とは嘘偽りがない事です。
自分の心に対して「素直」で、自分の意見について方向性を変えずに表現する、してしまう人を指します。
「正直」な人は自分の意見を伝える時に、「素直」な言葉で伝えてしまうことも多いですが、必ずしも「素直」に言葉を伝えるわけではありません。
例えば相手の服が似合わないと思ったなら、似合わないと言うのではなく、前の服のほうが良かったなど、似合っていないという意見はそのままに、相手を傷つけないように言葉を飾ったり、言い換える事ができる「正直」な人もいます。
「純情」とは?
「純情」とは純真で清らかな心を持っていて、邪心のないという意味の言葉です。
「素直」であったり「正直さ」を持ち合わせていることも多いですが、絶対にそういう言動をするというわけではありません。
飾らない言葉や、自分の率直な意見を伝えれば相手が傷つけると予想できれば、オブラートに包んだ表現をしたり、自分の意見を隠す、誤魔化すこともあるでしょう。
また感情に態度が左右されやすく、感じたことを「素直」に表現することが多いのも「純情」な人の特徴です。
「素直」と「正直」と「純情」の違い
何かにありのままであることが「素直」で、嘘や偽ることがないことが「正直」、純真で心が真っ直ぐであることが「純情」になります。
どれも「素直」や「正直」の要素を含むことが多く、特に「素直」と「正直」はそれぞれの定義や意味にお互いが組み込まれているため、区別が難しいですが、言葉をそのまま曲げないことが「素直」、意見を曲げないことが「正直」です。
「素直」であることを基準にすると、自分の意見に対して「素直」なのが「正直」、自分の感情に対して「素直」なのが「純情」と言えます。
まとめ
「素直」な人、「正直」な人、「純情」な人達が持つ純粋さは人から好かれやすいですが、どれも行き過ぎれば問題です。
むしろ「素直」や「正直」や「純情」な人達こそ、人と意見がぶつかり合わないよう注意が必要になります。