日常生活の中で普通の人の振る舞いとは、明らかに異なったさまをしている人がいます。
「ちょっとあの人って、変じゃない?」というような表現をすることがないでしょうか?
この「変」の他に「おかしい」や「怪しい」が使われることもあります。
そこでこの記事では、「変」と「おかしい」と「怪しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「変」とは?
「変」は「へん」という読み方となり、「変わる(かわる)」「変える(かえる)」という意味があります。
この他に「次々と変わってゆく」「移り変わる」や 「急に今までと異なった事象が起こること」「不時の災難」「豹変(ひょうへん)」という意味で使われることもあります。
「変」の例文
「変」の例文を見て行きましょう
・『彼の服装って変じゃない?』
・『変なことばかり言っているのでちょっと危ない人かも』
例文を見るように、普通とは違っているさまが分かります。
「おかしい」とは?
「おかしい」は「面白くて笑い出したくなる気持ち」「面白いありさま」「普通でない状態」のことを意味している言葉です。
「おかしい」の例文
・『あいつの言っていることっておかしくないか?』 ・『いつもおかしいことばかりやっているな』 「おかしい」は「普通でない状態」や「面白いありさま」という意味がありましたが、例文でもそのような解釈で使われています。
「怪しい」とは
「あやしい」という読み方をする「怪しい」は、「見慣れない変わった様子」「疑わしい」「信頼できない」という意味を持っています。
「怪しい」の例文
「怪しい」の例文は以下のようなものになります。
・『あすの天気は怪しいね』
・『彼の行動は怪しい』
「変」と「おかしい」と「怪しい」の違い
ここで「変」と「おかしい」と「怪しい」の違いを見て行きましょう。
「変」は「普通とは明らかに異なる点があって笑いたくなるさま」や「普通とは様子が違うのに気づいて疑わしく思う」という解釈になりますが、「あいつは頭がおかしいんじゃないか?」ということを言っている場合のおかしい」は冗談で使われるケースが多いでしょう。
これは「変」になると冗談だけでなく本気の場合の両方で使われています。
しかし、「怪しい」の場合は、冗談では使われることはなく、本当に危険なケースが少なくありません。
このように「変」「おかしい」「怪しい」は普通ではない異常な状態を意味していますが、微妙にニュアンスが異なっているのです。
「服のデザインがおかしい」という場合は「おかしい」は面白いニュアンスが感じられますが、「デザインが怪しい」となると不安なニュアンスとなり、「デザインが変だ」というと両方の意味合いで理解することができます。
まとめ
これまで「変」「おかしい」「怪しい」の意味や違いを説明してきましたが、各々の言葉の解釈はかなり似通っているように思えるものの、使われるシチュエーションが異なっているので、正しく理解しておく必要があります。