この記事では、「規約」と「規則」と「規程」の違いを分かりやすく説明していきます。
「規約」とは?
「規約」は、人間が協議して取り決めた約束事で、約束事を守らないと処罰するという考えに基づき構成されます。
よって「規約」は、絶対に守る必要性は無いのですが、守らない場合、守らない側に対してペナルティーを発生させることで、平等な約束事であるとするのが「規約」です。
なお、罰則については、約束事を決める人物達で協議して取り決め、約束が果たされなかった場合において、罰を与えるかを集まった人物達で取り決めます。
「規則」とは?
「規則」は、物事の標準を明確に定めたもので、簡単に言えば、人物たち同士や会社同士などで交わされるルールです。
簡単に言えば、校則は学校内においてのみ適応されるルールで、社内ルールも同様に社内だけで通用するルールになり、これら、そのエリアや組織だけで通用するものを「規則」と呼びます。
無論、「規則」においても明確に守らないとどうなるかを記載すれば、罰則を設けることが可能です。
「規程」とは
「規程」は、自分たちに目的がある場合、その目的の達成を円滑に行うために作り上げる特別ルールです。
これについては、簡単に言えば、自分たちに有利になるルールを作ることが「規程」であるとすれば分かりやすく、例えば、政治家は現行犯ではない限りは逮捕されないというのは、これは政治家に都合が良いルールだと解釈すれば、「規程」です。
「規約」と「規則」と「規程」の違い
「規約」と「規則」と「規程」の違いですが、「規程」は論外で、その理由は、自分の都合の良いルールを作ることができるのでこれは公平ではありません。
よって比べるべきは、「規約」と「規則」です。
「規約」は、たくさんの人が集まってルールを作るという点があり、そのルールは広いエリアにおいて影響を及ぼすことがあります。
逆に「規則」の場合、対象エリアが限られているため、両者の違いは、約束事が機能する対象とするエリアが広いか大きいかです。
「規程」は、いわば自分勝手にルールを変えることも意味するのでこれはルールが適応される以前の問題になるため、この言葉は論外とします。
まとめ
「規約」については大勢の人達で取り決めた約束事で、広いエリアに適応されるルールで罰則もあります。
「規則」は社内や学校などの施設でのルールで罰則がありますが、「規程」については、自分たちで好き勝手にできる分、実のところ、ルールにすらならないこともあり得ます。
よって、「規程」はあって無いような物でして、本当に言い方が悪いのですが、解釈次第ではやりたい放題であるうえ、ルール自体、自分たちの思うままに変更できるので権力者が行使すれば、好き放題が可能です。
ただ、好き放題できる=相手側も同じことを考え出すと収拾がつかなくなり、もはや、権力者の権限が失われるので、「規程」よりもきちんとした約束事である、「規約」の方が好まれます。