「技術士」と「測量士」と「施工管理技士」の違いとは?分かりやすく解釈

「技術士」と「測量士」と「施工管理技士」の違い生活・教育

この記事では、「技術士」「測量士」「施工管理技士」の違いを分かりやすく説明していきます。

「技術士」とは?

「技術士(ぎじゅつし)」とは、「科学技術に関する高度な専門知識とノウハウ・現場経験を持っている総合的な技術コンサルタントおよびその国家資格」のことです。

「技術士」の国家資格は文部科学省が管轄していて、科学技術を用いて工事・作業の管理監督を行う技術者(建設関連)の資格としては最高位の資格になります。

「技術士」は一次試験に合格して「技術士補」となり、4年以上の実務経験(大学院入学者は2年)を積んで二次試験に合格しないと取得できない合格率も低い難関国家資格なのです。


「測量士」とは?

「測量士(そくりょうし)」とは、「土木建設の現場や建設予定地において、専用の測量機器を適切な操作して高度な技術で正確な測量を行う技術者およびその国家資格」のことです。

「測量士」の国家資格は国土交通省が管轄していて、土地の正確な計測を行うことを職務にしている技術者なのです。

「測量士」の具体的な仕事としては、測量して図面の作成をすることや土地の測量計画の立案などがあります。

「測量士」の国家試験の合格率は約10~12%ほどで低くなっていますが、試験の難易度そのものが高いわけではありません。

また専門学校などで履修して実務経験を積むことでも資格が得られます。


「施工管理技士」とは?

「施工管理技士(せこうかんりぎし)」とは、「土木建設工事の現場において工事全体の施工計画を策定して、工事が完了するまでの各種の施工管理を行う管理者およびその国家資格」を意味しています。

「施工管理技士」の国家資格は国土交通省が管轄していて、この資格はさらに「建築・土木・管工事・電気工事・電気通信工事・建設機械・造園」の7つの資格に分類することができます。

「施工管理技士」が管理する具体的な施工管理には、「品質管理・安全管理・工程管理・環境管理」などがあります。

「施工管理技士」の国家試験は、筆記試験の一次検定と実地試験の二次検定に分かれていますが、合格率は概ね30~50%できちんと対策すれば合格しやすい試験と言えます。

「技術士」と「測量士」と「施工管理技士」の違い

「技術士」「科学技術を用いた工事全般の管理監督」「測量士」「土地の距離・高度などの測量」「施工管理技士」「各種の現場工事の施工管理」を職務としている違いがあります。

いずれも国家資格ですが、「技術士」だけが文部科学省の管轄になっていて、残りの二つは国土交通省になっている点も異なっています。

国家試験の難易度としては、建設系の資格の最高峰である「技術士」がもっとも難しくなっています。

「測量士」は学校と実務経験だけでも取得でき、「施工管理技士」は試験自体の合格率が高くなっています。

資格取得後の年収も「技術士」が年収500~600万のレンジで一番高くて将来の昇給率も高くなっていますが、経験を重ねることで「測量士・施工管理技士」も年収400~500万以上は目指せる資格です。

まとめ

この記事では、「技術士」「測量士」「施工管理技士」の仕事の違いを分かりやすく説明しました。

「技術士」「測量士」「施工管理技士」の仕事内容・資格取得の方法の違いなどについて調べたい人は、この記事を読んでみてください。