この記事では、「出身地」と「故郷」と「出生地」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出身地」とは?
その人が生まれた土地、または生い育った土地で、それぞれが異なるケースでは在住期間の長い方、現在住んでいる方などでどちらをアピールポイントにすべきか考えることがあります。
有名人でも活躍した土地、ゆかりの土地、故郷、出生地などで記念館が作られるケースも有り土地ごとの力関係は互角と言えるかもしれません。
野球選手であればそれ以前の活躍が重視される世界であるため出身地よりは出身校を表記されるケースが多いです。
選挙の出馬は地盤の強さ(強力な市民の後援が見込める)があり得るのが出身地ですが秋田を出身地としている菅首相の選挙区は主な活動地域である神奈川県第2区となっています。
地盤の強さはここでも得られているため問題ないようです。
「故郷」とは?
自分の生まれ育った土地、ふるさとのことで、現在異なるところで暮らしていたとしても、生まれ育ったところで暮らしていたとしても故郷は生まれ育ったところになります。
思い入れが強く、故郷ではなく長くすみ続けた土地を第二の故郷と呼ぶケースもあります。
母親から子供が生まれて2週間産院近く母親の実家にいて、それ以降は実家からはなれたところの家でその母が子供を育てた場合、母親にとっての故郷は実家、その子にとっての故郷は実家からはなれたところでの家となります。
故郷自体は再開発等でなくなることのありえる概念で、住居だけではなく、町そのものが様変わりすることもあります。
「出生地」とは
出生地は、そのひとが生まれた土地のことで、子どもが生まれた時、住所地の役所に出生届の提出が必要となっています。
出生地は戸籍謄本に記されていて、法律的にも明確なものとなっています。
代々に渡って家族全員同じ出生地ということも不可能ではないですが、現在で新たな住宅地で行うのは難しいでしょう。
選挙の出馬する場所は出生地は日本であればそれ以上の決まりはなく、出馬したい地域での居住実績があるかなどのほうが問題になります。
「出身地」と「故郷」と「出生地」の違い
「出身地」と「故郷」と「出生地」はどれも生まれ育った土地で、人によってはひとつの土地とになることも特徴ですが、出身地は生まれた場所ではなく、幼少の頃の時間を過ごしている土地とみなしています。
対して出生地はその人が生まれた場所で、産院や産院に近い役所、出生届に記載されている住所があたります。
故郷は幼少の頃長く住んでいた家が基本ですが、移転したものの現在も存在する実家なども範疇に入り、若干定義が家庭状況と思い入れによって異なる部分があります。
まとめ
出生地はその人が生まれた土地、出身地はそのひとが幼少で長く過ごした土地で引っこしなどにより定義が変わり、故郷は生まれ育った場所という定義はありますが実家自体は引っ越しができるだけに、故郷の厳密な定義を場所に置くか生み育ててくれた家族との暮らしに置くかはその人次第な部分があります。
ただし実家が引っ越すというケースは非常にまれです。