言い出すときを間違えてしまうことは、「間が悪い」と言いますか、それとも「タイミングが悪い」と言いますか。
この記事では、「間が悪い」と「タイミングが悪い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「間が悪い」とは?
きまりが悪い、運が悪い、折が悪いという意味です。
間は適当な時期、機会、潮時という意味があります。
「タイミングが悪い」とは?
何か行うときに、ちょうど適した機会や時期を逃すことです。
タイミングとは、何か行う時期、頃合いという意味になります。
「間が悪い」と「タイミングが悪い」の違い
「間が悪い」と「タイミングが悪い」の違いを、分かりやすく解説します。
「間が悪い」と「タイミングが悪い」は、両方とも適した機会や時期を逃してしまうという意味で、同じように使うことも多くなります。
しかし、「間が悪い」は、時期を逃してしまうことは嫌であるという負の感情をさらに伴い、格好がつかないという意味もあります。
そのため、いつも適した機会を逃す、空気が読めないような人の性格や傾向を悪く言うときは、「タイミングが悪い」と言うことはあまりありません。
「間が悪い」の例文
「間が悪い」の例文を紹介していきます。
・『私は大あくびしたときに先生と目が合ってしまい、間が悪かったと思いました』
引け目を感じるときに使うこともあります。
「タイミングが悪い」でも使えますが、引け目を感じているわけではなく、大あくびする瞬間と先生がこちらを見る頃合いが重なってしまったという意味の方が強くなります。
・『間が悪いことに、たった今彼女は帰ってしまったようです』
あと少しで会えていたのに、というようなときによく使われるでしょう。
運が悪いという意味が含まれています。
「タイミングが悪い」でも使えます。
・『彼は思ったことをすぐ口にする、間が悪い男です』
空気を読まず、言いたいことをすぐに発言してしまうと、間が悪い発言が自然に増えます。
周囲からは鬱陶しいと思われるでしょう。
この場合、「タイミングが悪い」はあまり使われません。
「タイミングが悪い」の例文
「タイミングが悪い」の例文を紹介していきます。
・『私はタイミングが悪く、弟が母に怒られている最中に、門限を破って帰宅してしまい、予想以上に怒られました』
「タイミングが悪い」は運が悪いということも表すため、「間が悪い」も同じように使えるでしょう。
・『さっきまで先生は暇そうにしていたのですが、あなたはタイミングが悪かったようです』
先生に質問があるときなど、「タイミングが悪い」となかなか会えないこともあるでしょう。
・『彼女はタイミングが悪く、電車に乗っているときに赤ちゃんが泣きだしました』
子どもは大人の都合などは分からないため、「タイミングが悪い」ことは多くなります。
避けるのは難しいため、周囲の理解が必要です。
まとめ
「間が悪い」と「タイミングが悪い」は両方とも適した頃合いを逃すという意味では同じですが、「間が悪い」の方が嫌という感情が強く、きまりが悪いという意味が含まれたり、人の嫌な性格のことを言ったりすることがあります。
「間が悪い」も「タイミングが悪い」も、どうしても避けられないときは多く、やるせない気持ちになります。
しかし、相手の予定を聞いておいたり、相手が今どのような状況にいるかなどを知っておいたりすると避けられることも増えます。
できるだけ「間が悪い」、「タイミングが悪い」ことが起きないように気を付けてみましょう。