物事や行為する際に失敗して恥ずかしい思いをする時には「汗顔の至り」や「赤面の至り」という表現を使います。
この記事では、「汗顔の至り」と「赤面の至り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「汗顔の至り」とは?
「汗顔の至り」とは仕事や行為に対して失敗した結果、顔面に汗が出るほど恥ずかしい思いをする際に使う言葉です。
人間は極度の緊張状態になると顔に汗をかく性質があり、この程度の緊張感や恥ずかしさを感じている際に例えとして使われます。
実際に汗をかく状態であることを表現する場合もありますが、汗をかいていなくても物凄く恥じ入っている心境を示す場合にも使うことが可能です。
非常に恥ずかしい思いをしていることから、謝罪の時や失敗の際でよく使われる言葉でありビジネスの場面で用いられることで有名です。
「汗顔の至り」は基本的に恥ずかしい思いをした時や謝罪の時に使う言葉ですが、褒められた時に謙遜する際にも使うことが可能です。
「赤面の至り」とは?
「赤面の至り」とは色々な感情のあまり顔が赤くなってしまう状態を示す言葉であり、これは基本的に恥ずかしい思いをした時に使います。
赤面に関してはお酒を飲んだ時など物理的な変化の場合と、恥ずかしい思いや怒った時の精神的な変化の場合があり、比較的多くの意味を持っています。
「赤面の至り」に関しては主に恥ずかしい思いをした時に使うことが多く、この上ない恥ずかしさを感じた時に使うのが特徴です。
主な感情は羞恥心であり動揺していることを表す時に使う言葉ですが、同時に謝罪の意を込める時にも使うことが可能です。
「汗顔の至り」と「赤面の至り」の違い
「汗顔の至り」と「赤面の至り」はどちらも極度の恥ずかしさを感じた時に使う言葉です。
両方とも例えとして汗が出る程度や顔が真っ赤になる程度の恥ずかしさを感じた時に使われます。
恥ずかしさや羞恥心を感じた時に使う言葉ですが、ビジネスの場面など真面目な場合で謝罪する際には「汗顔の至り」の方が適しています。
「汗顔の至り」の例文
・『今回のプロジェクトが失敗に終わったのは汗顔の至りでございます。』
・『発注ミスによって大量入荷してしまい、責任者として汗顔の至りです。』
「赤面の至り」の例文
・『飲み会で悪酔いしてしまい、赤面の至りです』
・『小さな失敗ですら責任感を感じてしまい、赤面の至りです』
まとめ
人間はどこかで必ず失敗するものであり、その時に恥ずかしい思いをした際には「汗顔の至り」や「赤面の至り」という表現を使います。
類義語としては「慙愧の念」や「忸怩たる思い」など日本語には様々な恥の概念を表す慣用句が存在します。
これらはやや堅苦しい表現であり、日常的なシーンよりは公式の場面や仕事場でこれらの言葉は使われます。
「赤面の至り」だけは単純な恥ずかしさや羞恥心を示す時に使いますが、他の3つは言動や行動に対する反省や謝罪を示す時に使うことが可能です。