この記事では、「弔辞」と「弔電」と「弔事」の違いを分かりやすく説明していきます。
「弔辞」とは?
「弔辞(ちょうじ)」とは、「亡くなった人の家族に対するお悔やみの言葉」を意味しています。
「弔辞」は、「故人の死を悲しんで悼むお別れの言葉+故人を弔ったり遺族を励ましたりする言葉」を示しているのです。
「弔辞」は、通夜ではなく「告別式・葬儀」において読まれるものです。
「弔辞」の例文
・『その友人が弔辞を読む際に思わぬ忌み言葉を口にしたことで、場の空気がひんやりとしました』
・『生前親しい付き合いをしていたので、ご遺族の方から弔辞を読むように頼まれました』
「弔電」とは?
「弔電(ちょうでん)」とは、「故人の遺族に対してお悔やみの言葉を伝える電報」を意味しています。
現在ではインターネット・スマホの普及によって電報を使用する機会は激減しましたが、葬儀・葬式・法要に際しては今でも「弔電」が使われるケースは多くあります。
「弔電」とは、「弔辞を電報で伝えること・電報の手段で伝達された弔辞」を意味している言葉なのです。
「弔電」の対義語は、お祝いのメッセージを伝える「祝電(しゅくでん)」になります。
「弔電」の例文
・『葬式に参列することができなかったので、自分なりに故人の死を悼む言葉で弔電を送りました』
・『親しい友人のお父様が亡くなられたとの急報を受けて、その場で急いで弔電を打ちました』
「弔事」とは?
「弔事(ちょうじ)」とは、「人が亡くなることと関連したお悔やみごとの総称」を意味しています。
「弔事」という言葉は、「人が亡くなるという悲しい出来事に関わっているお悔やみごと・ご不幸ごと」を指しているのです。
故人(死者)を悼んで弔うための具体的な「弔事」としては、「葬儀(葬祭)・葬式・法要・法事」などを挙げることができます。
「通夜・告別式・葬儀・火葬の一連の流れすべて」が「弔事」となります。
「弔事」の対義語は、お祝いごとを指す「慶事(けいじ)」になります。
「弔事」の例文
・『部下のご家族に弔事があったとの知らせを受けたので、今日は会社を早退させました』
・『弔事と関係する儀式・儀礼をきちんとこなすことで、親しい故人に対する気持ちを整理できます』
「弔辞」と「弔電」と「弔事」の違い
「弔辞」と「弔電」と「弔事」の違いを分かりやすく説明します。
「弔辞」とは、「亡くなった人を弔ってご遺族の悲しみを和らげるために送る言葉」を意味しています。
「弔電」という言葉は、「弔辞を電報で打って送ったもの」を意味しているという違いがあります。
「弔辞」は「告別式・葬式に参加して読み上げる弔い・悼み・励ましの言葉」ですが、「弔電」のほうは「告別式・葬式に参加できないので電報で送った弔いの言葉」を意味している点が異なっています。
「弔事」の表現は「告別式・葬儀において亡くなった人のご冥福を祈ったりご遺族を慰めたりする言葉」ではなくて、「告別式・葬儀を含めて人の死に関連するお悔やみごと全般」を示唆している違いを指摘できます。
まとめ
この記事では、「弔辞」と「弔電」と「弔事」の意味の違いを分かりやすく説明しましたがいかがでしたか?
「弔辞」と「弔電」と「弔事」の意味の違い・例文について詳しく知りたい場合は、この記事の解説をチェックしてみてください。