「恭しい」と「慎ましい」の違いとは?分かりやすく解釈

「恭しい」と「慎ましい」の違い生活・教育

この記事では、「恭しい」「慎ましい」の違いを分かりやすく説明していきます。

「恭しい」とは?

「恭しい」「うやうやしい」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「相手を敬い重んじること」という意味で、相手を尊敬して丁重に接する様子のことです。

2つ目は「相手に対して礼儀正しく丁寧な態度を取ること」という意味で、相手に対して礼を尽くし、細かいところまで気遣ってふるまうことです。

3つ目は「出しゃばらずに相手を尊重すること」という意味で、常に相手のことを第一に考えて自分は二の次に心がけることです。

上記に共通するのは「相手を敬う」という意味です。

「恭しい」の語源は「礼(うや)」という言葉が重なって意味を強調した言葉で、「恭」は当て字で「神様に物を供える」という意味があることから使われる様になりました。


「恭しい」の使い方

「恭しい」は形容詞として使われたり、副詞として「恭しく礼をする」などと使われたり、名詞として「恭しさを強調する」などと使われます。

基本的に、相手を敬い重んじることや、相手に対して礼儀正しく丁寧な態度を取ることに使われる言葉です。


「慎ましい」とは?

「慎ましい」「つつましい」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「遠慮深く大人しい態度を取る」という意味で、出しゃばらず控えめにふるまうことです。

2つ目は「贅沢はせずに質素な様子」という意味で、金品を使いすぎず、地味で遠慮がちに過ごす様子のことです。

3つ目は「人に対して気おくれして中々行動できない様子」という意味で、周囲に遠慮して大人しくしている様子のことです。

上記に共通するのは「遠慮深く控えめ」という意味です。

「慎ましい」の使い方

「慎ましい」は形容詞として使われたり、副詞として「慎ましく暮らす」などと使われたり、名詞として「慎ましさを大切にする」などと使われます。

基本的に、遠慮深く控えめな態度を取ることや、贅沢せずに質素に過ごす様子に使われる言葉です。

「恭しい」と「慎ましい」の違い

「恭しい」「相手を敬い重んじること」「相手に対して礼儀正しく丁寧な態度を取ること」という意味です。

「慎ましい」「遠慮深く控えめな態度を取ること」「贅沢せずに質素に過ごす様子」という意味です。

「恭しい」の例文

・『ご本尊に向かって恭しく頭を下げる』
・『高級旅館の女将が客に向かって恭しく頭を下げる』
・『卒業式で来賓に向かって恭しく礼をする』
・『表彰式で賞状を恭しく受け取る』

「慎ましい」の例文

・『妻が夫に慎ましく寄り添うという考え方は古い』
・『道端に慎ましく咲く小さな花が好きだ』
・『贅沢をせずに家族で慎ましく暮らす』
・『パーティ会場での慎ましいふるまいに好感を持つ』

まとめ

今回は「恭しい」「慎ましい」について紹介しました。

「恭しい」「相手を尊重して礼儀正しくする」「慎ましい」「控えめにふるまう」と覚えておきましょう。