この記事では、「一貫性」と「整合性」と「適合性」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一貫性」とは?
「一貫性」は「いっかんせい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「最初から最後まで筋が通っている様子」という意味で、最初に始めたことから最後の終わり方まで、すっきりと理に叶っている様子のことです。
2つ目は「最初から最後まで同じ考え方ややり方で通すこと」という意味で、途中で考えややり方を変えず、最後まで同じ方向性でやり遂げることです。
上記に共通するのは「最後まで貫く」という意味です。
「一貫性」の使い方
「一貫性」は名詞として「一貫性がある・ない」「一貫性に欠ける」「一貫性の法則」などと使われます。
基本的に、始めから終わりまで筋が通っている様子や、最初から最後まで同じ考え方ややり方で通すことに使われる言葉です。
「一貫性」の例文
・『彼の行動には一貫性がない』
「整合性」とは?
「整合性」は「せいごうせい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「2つのものを比較してずれや違いがないこと」という意味で、違う2つのものを比べて、見た目や内容などが揃っている様子のことです。
2つ目は「前後・上下がそろっていること」という意味で、あるものの変化や動きが、ほぼ同じ状態である様子のことです。
上記に共通するのは「そろっている」という意味です。
「整合性」の使い方
「整合性」は名詞として「整合性がある・ない」「整合性が見られる・見られた」などと使われます。
基本的に、2つのものにずれや違いがないことや、複数あるものの変化や動きがほぼ同じ状態であることに使われる言葉です。
「整合性」の例文
・『彼のビジネス理論には整合性がある』
「適合性」とは?
「適合性」は「てきごうせい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある条件にピッタリ当てはまっている様子」という意味で、必要とされる条件や事情にピッタリ合う様子のことです。
2つ目は「あるものごとに順応する」という意味で、元は違っていても、与えられた条件や環境に合わせられることです。
上記に共通するのは「当てはまる」という意味です。
「適合性」の使い方
「適合性」は「適合性がある・ない」「適合性が高い・低い」「金融商品取引法における適合性の原則」などと使われます。
基本的に、ある条件にピッタリ当てはまる様子や、ある条件や環境に合わせられる様子に使われる言葉です。
「適合性」の例文
・『彼はこの仕事に適合性がある』
「一貫性」と「整合性」と「適合性」の違い
「一貫性」は「始めから終わりまで筋が通っている様子」「最初から最後まで同じ考え方ややり方で通すこと」という意味です。
「整合性」は「2つのものにずれや違いがないこと」「複数あるものの変化や動きがほぼ同じ状態であること」という意味です。
「適合性」は「ある条件にピッタリ当てはまる様子」「ある条件や環境に合わせられる様子」という意味です。
まとめ
今回は「一貫性」と「整合性」と「適合性」について紹介しました。
「一貫性」は「筋が通る様子」、「整合性」は「揃っている様子」、「適合性」は「当てはまる様子」と覚えておきましょう。