この記事では、「活動」と「行動」の違いを分かりやすく説明していきます。
「活動」と「行動」の違い
「活動」と「行動」の違いについて紹介します。
「活動」と「行動」の使い方の違い
「活動」は、「盛んに動いたり、働いたりする様子」に使われます。
生き物だけではなく、自然現象や組織なども対象になります。
「行動」は、「人や動物が意識を持って何かを行うこと」に使われます。
自ら動く生き物が対象となる言葉です。
「活動」と「行動」の英語表記の違い
「活動」の英語表記は以下の通りです。
1つ目は「activity」で、「アクティビティ」と日本語にもなっています。
“She participated in volunteer activities.”
(彼女はボランティア活動に参加した)
2つ目は「do things」で「何かをする」というニュアンスです。
“We do a lot of things in non-profit organization.” (私たちは非営利団体で数多く活動しています)
「行動」の英語表記は以下の通りです。
1つ目は「action」で、「アクション」と日本語にもなっています。
“She is so quick to take action.”
(彼女は行動が早い)
2つ目は「doer」で、動詞「do」に「~する人」という意味の接尾辞「er」を付けたカジュアルな表現です “He is a doer.”
(彼は行動力がある)
「活動」の意味
「活動」は「かつどう」と読みます。
意味は「盛んに動いたり、働いたりすること」です。
「活」は「活発」「生き生きとしていること」という意味、「動」は「うごく」という意味、「活動」で「行き来と動く」になります。
ただ動くのではなく、「生命力に溢れて勢いよく動く様子」を表します。
「活動」の使い方
「活動」は、「生き生きと盛んに動いたり、働いたりすること」に使われます。
「活動する・した」と助動詞を伴って使われたり、副詞として「活動して」と使われたり、「活動的」と使われたりします。
また、活動する内容を表す言葉の後に付いて「クラブ活動」「音楽活動」など複合として使われることもあります。
「活動」は、個人が動く場合だけではなく、「火山」や「組織・団体の実績」など、人以外にも幅広く使われる言葉です。
就職の面接などで、自分の経歴をアピールする時に「ボランティア活動をしてきた」など概略として使われることもあります。
「活動」を使った例文
・『このボランティア団体は活動範囲が広い』
・『休日はクラブ活動で朝から晩までグランドにいる』
・『火山の活動により大きな災害が起きる可能性がある』
・『彼等は一晩中懸命に救助活動を行った』
・『彼女は子供の人権を守る為に活動している』
「活動」の類語
・「活躍(かつやく)」
「目覚ましく活動して成果をあげること」という意味です。
・「取り組み(とりくみ)」
「熱心にものごとに当たること」という意味です。
「活動」の対義語
・「休止(きゅうし)」「仕事や動きを一時的に止めること」という意味です。
「行動」の意味
「行動」は「こうどう」と読み、以下の2つの意味があります。
1つ目は「ある目的の為に、実際に何かをすること」という意味で、人や動物などが自ら何かをすることを言います。
日常的にはこちらの意味で使われることがほとんどです。
2つ目は「心理学用語で、人間や動物が与えられた刺激に対して反応する様子」という意味です。
上記に共通するのは「生き物が何かすること」という意味です。
「行動」の使い方
「行動」は、「目的があって、実際に何かをすること」に使われます。
「行動する・した」と助動詞を伴って使われたり、副詞として「行動して」と使われたり、「行動的」と使われたりします。
また、実際にすることの内容を表す言葉に付いて「自由行動」「単独行動」などと使われることもあります。
「行動」は、特に何らかの意思があってすることでだけではなく、無意識のうちに動くことにも使われる表現です。
「行動」を使った例文
・『若い人は行動範囲が広いのでコロナに感染しやすい』
・『彼女は集団行動が苦手でいつも孤立している』
・『団体ツアーで勝手な行動をされると迷惑だ』
・『人に断言してしまったので早速行動に移すことにした』
・『彼女の行動力は政治家より素晴らしい』
「行動」の類語
・「行為(こうい)」
「ある意思を持ってすること」という意味です。
・「振る舞い(ふるまい)」
「ものごとをする様子や態度のこと」という意味です。
「行動」の対義語
・「思考(しこう)」
「知識や経験を元に色々と頭をめぐらすこと」という意味です。
まとめ
今回は「活動」と「行動」について紹介しました。
「活動」は「生き生きと動き回る様子」、「行動」は「実際に何かすること」と覚えておきましょう。