「ラジカル」と「イオン」の違いとは?分かりやすく解釈

「ラジカル」と「イオン」の違いとは?分かりやすく解釈生活・教育

この記事では、「ラジカル」「イオン」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ラジカル」とは?

「ラジカル」とは、日本語で遊離基と呼ばれるもので、不対電子をもつ原子または分子の総称です。

「ラジカル」の電荷は、正、負の電荷を持つことも電荷自体が無いこともありますが、分子の全電荷は0、すなわち中性となります。

「ラジカル」は分子の光分解、熱分解、放射線照射などの刺激によって化学結合が切断された際に生じる非常に不安定な存在であるため、低温状態でなければ維持することが難しいものとなります。

「ラジカル」は、「ラジカル」以外の状態の分子から電子を奪って安定化するため、新たなラジカルを生む「ラジカル連鎖反応」を起こしますが、「ラジカル同士」で電子を受け渡すことで最終的に安定化して反応が終わるという特徴があります。


「イオン」とは?

「イオン」とは、電荷を持っている荷電種の原子または分子のことです。

「イオン」は電気的に中性の状態の原子や分子から一つ以上の電子を失うもしくは取り込んで生じます。

「イオン」は、正の電荷(陽子)を帯びている原子や分子のときに陽イオン(カチオン)と呼び、負の電荷(電子)を帯びている原子や分子のときに陰イオン(アニオン)と呼びます。

「イオン」は、陽イオンもしくは陰イオンによって構成されていますが、「イオン結合」は同数の電荷を持つ陽イオンと陰イオンが結合することで分子全体として中性化することとなります。


「ラジカル」と「イオン」の違い

「ラジカル」「イオン」の違いを、分かりやすく解説します。

「ラジカル」は、不対電子をもつ電荷0の原子または分子のことを指すのに対し、「イオン」は、正の電荷または負の電荷を持つ原子または分子のことを指すという違いがあります。

まとめ

「ラジカル」「イオン」について説明しました。

「ラジカル」は、電荷0の不対電子をもつ原子または分子の総称です 「イオン」は、電荷を持っている荷電種の原子または分子のことです。