「大筋」と「大枠」の違いとは?分かりやすく解釈

「大筋」と「大枠」の違い生活・教育

この記事では、「大筋」「大枠」の違いを分かりやすく説明していきます。

「大筋」とは?

大筋とは、おおすじという読み方をすべき言葉です。

漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、形や規模が大きいといった意味の大の漢字に、すじみちやきんにくといった意味がある筋の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。

だからこそ大筋は、物事の内容の大凡な所を表すのです。


「大筋」の使い方

大筋は、物事の内容における大体の所や基本的な所といった意味を表現する際に使われる言葉となっています。

良く見掛ける表現としては、話の大筋といった使い方であり、話のあらましといった意味を表すのです。

他にも、大筋合意という表現も見掛ける事が可能であり、大まかな部分で合意している、という意味になります。


「大枠」とは?

大枠とは、おおわくという読み方をする言葉です。

文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、おおきいや広い、物事の程度が甚だしいといった意味を持っている大の文字に、物の周囲をふちどる線とかある制限の範囲といった意味を有する枠の文字を加える事で完成した言葉となっています。

以上の事から大枠は、物事に関する大まかな枠組みという意味を示すのです。

「大枠」の使い方

大枠は、大まかな枠組みという意味を表現する際に用いられる言葉となっています。

他にも、大体の構想といった意味を示す事が可能です。

ビジネスシーンで良く見掛ける表現としては、大枠で合意する、というのがあります。

これは全てではないけど、大まかな部分での合意を表す言葉です。

他にも、計画の大枠といった用い方も見られ、こちらの場合は計画の大まかな構想といった意味を示しています。

「大筋」と「大枠」の違い

大筋と大枠の文字表記を並べて見比べを行うと、即座に2文字目に筋と枠という漢字の違いがある事に気付く事が可能です。

所が最初の文字は共に大の漢字であり、表す意味合いも似ているので混同してしまう人も珍しくありません。

そのため上手に使い分けを行いたいなら、それぞれの言葉の意味をきちんと把握する事が重要です。

まず大筋ですが、物事の内容の大体の部分を表します。

一方の大枠は、物事における大まかな枠組みを示す言葉です。

比較すると大筋よりも大枠の方が、大雑把な意味合いがより強いという違いがあります。

「大筋」の例文

・『彼の熱意あるアピールが功を奏して、契約は大筋で合意に達しました』

「大枠」の例文

・『会社で新たに導入されたシステムですが、ようやく大枠を理解した所です』

まとめ

2つの言葉は共に、最初に大の漢字が使われており、更に示す意味にも似た所があるのです。

そのため混同する恐れのある言葉同士ですが、2文字目の漢字が違う事で、表す意味のニュアンスに関して相違点を見出す事が出来ます。

ちなみに大筋は、物事の内容の大体な部分とか基本的な部分といった意味として使われる言葉です。

対する大枠は、物事に関する大まかな枠組みといった意味に用いられる言葉となっています。

ニュアンス的には大枠の方が、より物事の大雑把な部分を示しているのです。