この記事では、「制止」と「静止」と「停止」の違いを分かりやすく説明していきます。
「制止」とは?
「制止」は「せいし」と読みます。
意味は「人の言動を押さえとどめること」で、危険を伴ったり、秩序が乱れたりする可能性のある言動を、押さえ込むことです。
「制」は「押さえとめる」という意味、「止」は「とめる」とも読み「活動をやめる」「引きとめる」という意味、「制止」で「押さえつけて活動をとめること」になります。
「制止」の使い方
「制止」は名詞として「制止する・した」と使われたり、副詞として「制止して」と使われたりします。
基本的に、好ましくない状況になる可能性のある言動を、押さえつけてやめさせることとに使われる言葉です。
「制止」の例文
・『彼は周囲の制止を振り切って川に飛び込み、おぼれた人を助けた』
「静止」とは?
「静止」は「せいし」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「じっとして動かないこと」という意味で、人や物がある状態のまま動かない様子です。
2つ目は「運動に対する言葉で、ある物が活動する速度がゼロの状態」という意味です。
上記に共通するのは「動かない」という意味です。
「静」は「しずか」とも読み、「動きや物音がなくじっとしている」という意味、「静止」で「動きや物音がなくじっと活動をやめていること」になります。
「静止」の使い方
「静止」は名詞として「静止する・した」と使われたり、副詞として「静止して」と使われたりします。
基本的に、本来動くものがじっとして動かない状態に使われる言葉です。
「静止」の例文
・『2つの動画の違いを確かめる為に静止画像にする』
「停止」とは?
「停止」は「ていし」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「動いていたものが途中で動かなくなること」という意味で、それまで動いていたものが止まることです。
2つ目は「やっていたことを一時的にやめること」という意味で、それまで続けていたことを何らかの理由でやめることを言います。
上記に共通するのは「途中で動かなくなる」という意味です。
「停」は「とまる」とも読み「一時的にやめる」という意味、「停止」で「一時的に活動をやめること」になります。
「停止」の使い方
「停止」は名詞として「停止する・した」と使われたり、副詞として「停止して」と使われたりします。
基本的に、それまで続いていた活動を一時的にやめることに使われる言葉です。
「停止」の例文
・『彼は交差点で一時停止違反して捕まった』
「制止」と「静止」と「停止」の違い
「制止」は「好ましくない状況になる可能性のある言動を、押さえつけてやめさせること」という意味です。
「静止」は「本来動くものがじっとして動かない状態」という意味です。
「停止」は「それまで続いていた活動を一時的にやめること」という意味です。
まとめ
今回は「制止」と「静止」と「停止」について紹介しました。
「制止」は「押さえつけて止める」、「静止」は「止まって動かない」、「停止」は「一時的に止まる」と覚えておきましょう。