「富裕」と「裕福」と「貧乏」ですが、それぞれどんな意味を持つ言葉なのでしょうか?
この記事では、「富裕」と「裕福」と「貧乏」の意味や違いについて分かりやすく説明していきます。
「富裕(ふゆう)」の意味とは?
「富裕」とは、「財産を多く所持し、生活が豊かなことやそのさま」を意味する言葉です。
「富」という字は「富(と)む」とも書き、「財産やお金が多くある」、「たくさん持っている」という意味を持ちます。
「裕」という字には、「豊か」や「ゆとりがある」、「心がひろい」などの意味があり、日本人男性の名前などでも多く見かけます。
「富裕」を使った例文
・『近年、富裕層と貧困層の格差が広がっていることが取り上げられている』
・『彼は最近まで、実家で富裕な暮らしを送っていたそうだ』
・『富裕階級への課税政策案が議論の焦点となっている』
「裕福(ゆうふく)」の意味とは?
「裕福」とは、「財産や収入が豊富で生活に余裕があることやそのさま」を意味する言葉です。
「裕福」を使った例文
・『彼は若い頃に苦労したが、晩年は裕福な暮らしを送ったらしい』
・『裕福な家庭に生まれたこともあり、贅沢癖が中々抜けない』
・『お金の裕福さと心の裕福さは比例しないこともあるそうだ』
「貧乏(びんぼう)」の意味とは?
「貧乏」とは、「財産や収入が乏しく、生活が苦しいことやそのさま」を意味する言葉です。
「貧」という字は「貧(まず)しい」や「みすぼらしい」という意味を持ちます。
「乏」という字は「乏(とぼ)しい」や「貧しい」、「足りない」という意味を持ち、「貧乏」は同じような意味の言葉を重ねることで「貧しさ」をより強調した言葉です。
また、「貧乏」の意味を派生させた言葉もいくつか存在しています。
・「器用貧乏」・・・器用であるがために、色々なことに手を出した結果、何一つ極めることができないこと。
器用であるがために、他人にこき使われ、自分ではなかなか大成できないこと。
・「貧乏ゆすり」・・・座っている時にヒザを揺らす仕草のこと。
名称の由来は「寒さに震えている貧乏人になぞらえた」とする説や「貧乏人がせかせか動いているように見えることから」など複数挙げられています。
「貧乏」を使った例文
・『彼はお金持ちの家の生まれだが、浪費が原因で貧乏になったらしい』
・『あの夫婦は貧乏な暮らしを強いられていたが、お互いを支え合っていた』
・『豊臣秀吉は貧乏から立身出世を果たしたことで有名だ』
「富裕」と「裕福」と「貧乏」の違い
「富裕」と「裕福」は類義語であり、「富裕」・「裕福」と「貧乏」はお互いに真逆の意味を持つ対義語になります。
まとめ
・「富裕」とは、「財産を多く所持し、生活が豊かなことやそのさま」を意味する言葉です。
・「裕福」とは、「財産や収入が豊富で生活に余裕があることやそのさま」を意味する言葉です。
・「貧乏」とは、「財産や収入が乏しく、生活が苦しいことやそのさま」を意味する言葉です。