この記事では、「文句」と「愚痴」と「意見」の違いを分かりやすく説明していきます。
「文句」とは?
「文句」は「もんく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「文章を構成している語句」という意味で、まとまってある意味を成している言葉のことです。
2つ目は「楽曲で、メロディーに対する歌詞のこと」という意味で、人が歌う言葉の部分のことです。
3つ目は「相手意に対する苦情や言い分」という意味で、不服があって相手に伝える言葉のことです。
上記に共通するのは「ある意味をもつ言葉」という意味です。
「文句」の使い方
「文句」は名詞として「文句を言う・言った」「文句がある・文句はない」などと使われます。
基本的に、相手に対して何らかの言い分を伝える言葉のことを言います。
「文句」の例文
・『文句があるなら面と向かって言いなさい』
「愚痴」とは?
「愚痴」は「ぐち」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「仏教用語で、心根が愚かで道理に暗いこと」という元の意味です。
「愚」も「痴」も「おろか」「道理に暗い」という意味で、仏教による三毒の一つとされています。
2つ目は上記から転じて「言っても仕方のないことを嘆くこと」という意味で、どうにもならないことを嘆くのは愚かなことだという意味から使われています。
上記に共通するのは「つまらないことを言う」という意味です。
「愚痴」の使い方
「愚痴」は名詞として「愚痴を言う・言った」「愚痴をこぼす・こぼした」と使われたり、動詞として「愚痴る・愚痴った」と使われたりします。
基本的に、言っても仕方のない否定的なことを嘆くことに使われる言葉です。
「愚痴」の例文
・『彼と飲みに行くと仕事の愚痴ばかりでつまらない』
「意見」とは?
「意見」は「いけん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある問題に対して持つ主張や考え」という意味で、自分で心に思うことを言います。
2つ目は「人の過ちをいさめる為に、自分の思うところを言うこと」という意味で、相手に対して説教や提言することを言います。
上記に共通するのは「自分の思うこと」という意味です。
「意見」の使い方
「意見」は名詞として「意見を言う・言った」「意見を述べる・述べた」と使われたり、「人の過ちをいさめる」という意味の場合は「意見する・した」と使われます。
基本的に、ある事柄に対して持つ、自分の考えや主張に使われる言葉です。
「意見」の例文
・『人前ではっきりと自分の意見を述べるのは苦手だ』
「文句」と「愚痴」と「意見」の違い
「文句」は「相手に対して何らかの言い分を伝える言葉」という意味です。
「愚痴」は「言っても仕方のない否定的なことを嘆くこと」という意味です。
「意見」は「ある事柄に対して持つ、自分の考えや主張」という意味です。
まとめ
今回は「文句」と「愚痴」と「意見」について紹介しました。
「文句」は「相手への言い分」、「愚痴」は「否定的なこと」、「意見」は「考えや主張」と覚えておきましょう。