「巨額」と「多額」と「高額」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「巨額」と「多額」と「高額」の違いとは?生活・教育

この記事では、「巨額」「多額」「高額」の違いを分かりやすく説明していきます。

「巨額」とは?

辞書の定義では巨額とは金額が非常に大きいこととされています。

「巨額の負債」「巨額の予算を投じる」などの使い方があり、個人で使うお金よりは団体が使う費用として使われるケースが多くなります。

「レストランで巨額のメニューを頼む」という使い方は見られません。

10円に対して1000円を巨額とは言えなくはないですが、巨額と言う言葉は一般的には個人で扱うには難しいレベルのお金を指すケースが多いと言えるでしょう。


「多額」とは?

辞書の定義ではこちらも金額が非常に大きいこととされています。

実際の使用例では「教科書に多額を費やす」「先月と比較して食費が高額になった」など、もう少し個人的な使用範囲でも使える言葉となっている感覚があります。

1000円を例に例えると、「幼稚園児にとって1000円は多額」という使い方が可能です。

ただし「多額の借金」などは巨額と同じニュアンスで使う場合も見られます。


「高額」とは?

辞書の定義ではこれも金額の大きいこととされます。

ただしひとつの商品を指して「高額な本」「高額な料理」などと言った使い方ができます。

また、1000円を例にして、「駐輪場が1000円は高額」など比較的広い範囲、割の悪い高値がついているものに対しても使うことが出来ます。

金額のイメージが強いため、「高額な料理」=「高級な料理」とまでは言い切れない部分があるのも確かでしょう。

税金や借金などに対しては個人の範囲で使うことが出来ます。

「巨額」と「多額」と「高額」の違い

「巨額」と「多額」と「高額」はすべて金額が大きいという意味で辞書で定義されていますが、実際の用途が微妙に異なっており、非常に大雑把に金額の序列をつけると巨額が最も高い際に使用されついで多額、高額が個人でも手がつけられる範囲の高い金額で使われるケースが見られます。

国や会社の予算や映画の制作資金を指す際などは「巨額」を使う事が多く、もう少し小規模な状況で寄付金や借金などでは「多額」を使うことが多いです。

高額は品物に対して使う場合が多く、費用など支出全体、まとめた金額ではなく、「高額な本」などひとつのものを指して使う事が多いです。

また、「高額な寄付金」という言葉であれば「最低10万円からの寄付」といった寄付金の枠組みを指すでしょう。

「超高額」「超巨額」といった使い方もありますが「超多額」はあまり見られません。

まとめ

「巨額」「多額」「高額」は辞書においてはほぼ同様の意味となっていますが、実際の使われ方はかなり異なっており、個人で使われる金額を飛び越えているケースで多く使われるのが巨額、個人の範囲でも扱える金額でも使えるのが多額、品物などを対象に使うのが高額と役割自体は微妙に異なっており、巨額と多額の使い方は曖昧になる場合も見られます。