世界にはさまざまな国々がありますが、「新興国」「発展途上国」「先進国」という言葉をよく耳にすることがあります。
これらの国がどのような性格を帯びているのでしょうか? そこでこの記事では、「新興国」と「発展途上国」と「先進国」の違いを分かりやすく説明していきます。
「新興国」とは?
「しんこうこく」と呼ぶ「新興国」とは「世界の中で政治や経済が発展途上にある国や地域」のことを指しています。
「新興国」の例文
「新興国」の例文を見ると、以下のような例文が挙げられます。
・『BRICsと呼ばれるブラジル・ロシア・インド・中国も新興国として扱われている』
・『2011年4月13日に中国で行われ新興国BRICsの首脳会議に南アフリカ共和国が参加して正式名称をBRICS首脳会議に変わったのです』
「発展途上国」とは?
「発展途上国」は「はってんとじょうこく」と言いますが、「経済的発展が相対的に遅れている南の諸国のこと」を意味する言葉です。
「発展途上国」の例文
「発展途上国」の例文は以下の通りになります。
・『発展途上国の国民総所得はかなり低いのが実情だ』
・『発展途上国では第1次産業の占めるウエートが高いのが実情だ』
「先進国」とは
「先進国」は「せんしんこく」という読み方になります。
「高度な工業化が達成されており、技術水準や生活水準が高く経済的に大きな発展を遂げている国家のこと」を意味しているのです。
「先進国」の例文
「先進国」の例文が以下の通りです。
・『先進国の定義ははっきりとしていませんが、一般的に1人当たりのGDPが1万ドル以上の国を指しています』
・『日本も先進国の仲間になっているが、この30年の間に諸外国に後れを取っている』
「新興国」と「発展途上国」と「先進国」の違い
ここで「新興国」と「発展途上国」と「先進国」の違いを見ていきましょう。
「新興国」は一般的には「投資・貿易が活発な状態にあり、急速に経済が成長を遂げようとしている国」ということができるでしょう。
「発展途上国」は「経済的な発展が他の国と比べて相対的に後れている国」ということを指しています。
後述する「先進国」と異なり、人口1人当たりの所得水準がとても低い状況で第1次産業の占める比重が高い点が特徴となっています。
「発展途上国」は具体的にはアジア・アフリカ・ラテンアメリカなどの開発援助委員会の援助対象になっている国々を指しているのです。
「先進国」は「高度な工業化が達成されており技術・生活水準が高い経済的な発展を遂げている国のこと」という意味の違いがあります。
まとめ
ここまで「新興国」と「発展途上国」と「先進国」の意味や違いを説明してきましたが、世界経済の動向を知るためには、これらの言葉の意味を理解しておくことはビジネスマンとしては重要なことでしょう。
日々刻刻と情勢が変わる世界のことに目を向けてみることも勉強です。