「廃止」と「停止」と「休止」の違いとは?分かりやすく解釈

「廃止」と「停止」と「休止」の違いとは?生活・教育

「廃止」「停止」「休止」
同じようで違うような言葉ですが、それぞれ違いや使い分けはあるのでしょうか?
この記事では、「廃止」「停止」「休止」の意味や違いについて分かりやすく説明していきます。

「廃止(はいし)」の意味とは?

「廃止」とは、「あることをやめて行わないこと」を意味する言葉です。

「廃」という字は「廃(すた)れる」「衰える」のほか、「すてる」「やめる」という意味があります。


「廃止」を使った例文

・『法改正に伴い、一部の条例が廃止となった』
・『社則の一部が時代に合わないという理由で廃止とされた』
・『彼の会社は経営がうまく行かなかったため、事業を廃止したらしい』


「停止(ていし)」の意味とは?

「停止」には主に以下の意味があります。

「動いていたものが途中で止まること」「動いているものを止めること」
「していることを一時的にやめること」「差し止めること」
また、一般的に用いられることは少ないのですが、「骨格筋の端が骨などに付着する場所で、体の中心から遠い方」「その筋肉が収縮したときに大きく動く方」「筋肉がそこからもう一方の端に向かって伸びていること」という意味も含んでいます。

「停」「停(と)まる」とも書き、「とどまる」「(一時的に)やめる」「とどこおる」という意味があります。

「停止」を使った例文

・『異音により電車が緊急停止した』
・『歩行者を優先させるために、車を一旦停止させた』
・『あの会社は業務内容の不正を指摘され、営業停止処分を受けた』

「休止(きゅうし)」の意味とは?

「休止」とは、「仕事や活動などを一時的に休むこと」「動きが止まること」を意味する言葉です。

「休止」を使った例文

・『この商品は企業による生産体制の見直しにより、販売が一時休止となった』
・『事務所より、所属バンドの活動を無期限で休止するとの情報が発表された』
・『眠気と疲労が出てきたため、車の運転を休止した』

「廃止」と「停止」と「休止」の違い

「廃止」「期限なく永久的にやめること」というニュアンスを含んでいます。

対して、「休止」「一時的にやめること、止めること」というニュアンスが含まれます。

「停止」は、文節によって「期限なくやめること、止めること」という意味合いにも、「一時的にやめること、止めること」という意味合いにもなるようです。

ほか、再開予定がある場合は「休止」、未定の場合は「停止」という解釈も挙げられています。

まとめ

「廃止」とは、「あることをやめて行わないこと」を意味する言葉です。

「停止」とは主に、「動いていたものが途中で止まること」「動いているものを止めること」「していることを一時的にやめること」「差し止めること」を意味する言葉です。

「休止」とは、「仕事や活動などを一時的に休むこと」「動きが止まること」を意味する言葉です。