この記事では、「付記」と「補記」と「追記」の違いを分かりやすく説明していきます。
「付記」とは?
「付記」は「ふき」と読みます。
書物の本文がある時、それに付け加えて何かを書き記す場合は、「付記」という言葉を使うことができます。
「付記」の言葉の使い方
小説を書いた時、小説内に登場する科学や芸術に関する知識を得るため、既存の本を参考にしている場合があります。
このような時、小説を書くために参考にした本を「参考資料」と呼び、小説の本文の後に付け加えて書き記すことがあります。
このような場合は、「小説の最後に、参考資料を付記する」などという文章を作ることができます。
「補記」とは?
「補記」は「ほき」と読みます。
「補記」は、「補って書き足すこと。
その語や文章」という意味があります。
資料などを作った時、内容をさらに補うために文章を書き足すことがあります。
このような場合は、その文章を「補記」と呼びます。
「補記」の言葉の使い方
古典文学を翻訳して、新たに出版することがあるかもしれません。
古い時代に書かれた本は、現代の人が見ても意味が通じない点が少なくありません。
そこで、内容が分かりやすくなるように、「注」を補って書き足し、記載して置く場合があります。
このようなとき、「古典を出版するため、注を補記する」などという文章を作ることができます。
「追記」とは
「追記」は「ついき」と読みます。
「追記」は「後からさらに書き足すこと。
その文章」という意味があります。
「追記」の言葉の使い方
家族や友達などに手紙を書くことがあります。
しかし、手紙を書き終えたときに、書き忘れた部分に気づくことがあるかもしれません。
このような場合、手紙の最後に、書き忘れた内容を書き足すのではないでしょうか。
この場面は、「手紙に、書き忘れた内容を追記した」という文章にできます。
「付記」と「補記」と「追記」の違い
「付記」は、「本文に付け加えて書き記すこと。
その部分」という意味があります。
「補記」は、「補って書き足すこと。
その語や文章」という意味があります。
さらに「追記」は「後からさらに書き足すこと。
その文章」という意味があります。
3つの言葉は、書物の本文に、付け加えて書き記すことを意味する言葉になります。
ただし、単純に付け加えることを「付記」と呼ぶのに対して、補うために書き足すことを、「補記」と呼ぶという違いがあります。
さらに、後に書き足す場合は、「追記」と呼ぶという違いがあります。
文書の本文に、単純に言葉を加える場合は「付記」を、内容を補うため書き足す場合は「補記」を、さらに、一度書き終えて、後から書き足す場合は、「追記」を使うようにしてみましょう。
まとめ
「付記」と「補記」と「追記」の違いの違いについて見てきました。
3つの言葉には、微妙な意味の違いがありました。
3つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。