この記事では、「討議」と「協議」と「討論」の違いを分かりやすく説明していきます。
「討議」とは?
ひとつのテーマに対して意見を交わして意見を出し合っていき、様々な検討を重ねることで「対案を討議する」などの使い方があります。
討論と異なり、ひとつの結論をめざすというよりは多様な意見を出し合っていくことを目指します。
英語ではdiscussionです。
市民討議会は市政に対する意見を市民から集めるもので、無作為抽出して参加意思のある市民が参加して闘技を行いますが、茅ヶ崎市では行政と民間団体と大学が参画したものとなっていました。
なお、日本では市民討議会はまだ幅広く行われているものではありません。
「協議」とは?
討議の次の段階に進んだ会議で、討議の内容を元により深い議論をすることを目的としています。
結論までは求めず、討議の段階で見えてきた方向性を一つにまとめることがテーマとなります。
英語ではDiscussionsとなっています。
国際関係で特定の事項について,その事項の発生する前に関係国間で協議することを指す「事前協議」、「協議離婚」などの言葉があり、「協議離婚」は夫婦で話し合いをしてお互い離婚に合意をして離婚するという形になっていて裁判などを使わないものとなっています。
「全国社会福祉協議会」など特定のテーマに対し協議する団体もあります。
この全国社会福祉協議会は職員が常駐し、テーマに対する問題の相談を受け付ける、民生委員を派遣して福祉における問題を吸い上げるなどの活動をして地域福祉の促進を目指しています。
協議会という団体名は討議会や討論会では代替できません。
「討論」とは
ふたつ以上の意見の側に分かれて、互いに議論を戦わせることや、意見を出して論じ合うこと。
可否や得失を詳しく論じ合うことなどを指し、テレビ番組での政治家による討論や、同一政党での総裁候補者どうしの政策討論会なども行われます。
英語ではDiscussionです。
アメリカの大統領選挙などでは真っ向から異る意見で討論し、その内容や喋り方によって「討論に勝った」という見方をされる候補者が現れます。
また、研究課題や素材の研究に関する討論会も行われています。
こちらはそこまで意見を戦わせるものではなく、協議会などに近いと言えます。
「討議」と「協議」と「討論」の違い
すべて意見を出し合う場であるという点では共通していますが、討議は幅広い意見を出し合う場、協議は意見の方向性をまとめる場、討論は意見を戦わせる場となっており、協議と討議は同一社内や同一市内など意見は違うものの仲間で行うことがあるのに対し、討論は仲間で行うこともありますが、別の政党同士など完全に異なる団体で行われることがあります。
当議会と討論会はイベント的に行われますが、協議会は常駐される設備・組織です。
まとめ
「討議」を進めて「協議」となりますが、「討論」は別の部署などからま協議まで進めたもの同士を戦わせるものとなっています。
戦わせる目的が強い討論では、意見がうまく通らず揚げ足の取り合いになってしまうこともあります。