この記事では、「不満」と「憤り」と「怒り」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不満」とは?
「不満」が「ふまん」の意味は以下の通りです。
1つ目は「もの足りなくて満足できないこと」という意味で、現状が自分の思い通りでなくもの足りないと思うことです。
2つ目は「相手に対して改善して欲しい部分があること」という意味で、相手やものごとに対してもっとより良く変えて欲しいという気持ちを抱いている様子のことです。
上記に共通するのは「足りないと思う」という意味でです。
「不満」の使い方
「不満」は名詞・形容動詞として「不満だ・である」「欲求不満」「不満気」などと使われたり、形容詞として「不満な表情」などと使われたり、副詞として「不満に思う」などと使われます。
基本的に、もの足りなくて満足できない様子や、相手に対して改善して欲しいと思うことに使われる言葉です。
「不満」の例文
・『仕事に対して不満はあるが当分辞める気はない』
「憤り」とは?
「憤り」は「いきどおり」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「非常に腹を立てること」という意味で、相手に対して腹を立てて感情が高ぶる様子のことです。
2つ目は「気持ちがすっきりしないで苦しむ」という意味で、嫌な気持ちがこもってしまい辛いと感じる様子のことです。
上記に共通するのは「内面的に腹を立てる」という意味です。
「憤り」の使い方
「憤り」は名詞として「憤りを感じる・感じた」「憤りを覚える」などと使われたり、動詞として「憤る・憤った」などと使われます。
基本的に、内面的に非常に腹を立てる様子や、気持ちが悶々として苦しむ様子に使われる言葉です。
「憤り」の例文
・『政府による感染症対策の遅さに憤りを感じる』
「怒り」とは?
「怒り」は「いかり」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「激しく腹を立てること」という意味で、相手に対して許せない気持ちが生じて言動が荒ぶることです。
2つ目は「荒れ狂う」という意味で、自然現象や人の感情などが激しく動く様子のことで「怒り狂う」などと使われます。
上記に共通するのは「激しく動く」という意味です。
「怒り」の使い方
「怒り」は名詞として「怒りに任せる」「怒りを覚える」などと使われたり、動詞として「怒る・怒った」などと使われ、名詞形や連用形の場合は「おこり」ではなく「いかり」と読みます。
基本的に、外見的に激しく腹を立てる様子や、自然現象や感情などが荒れ狂う様子に使われる言葉です。
「怒り」の例文
・『怒りのあまりに定規をへし折る』
「不満」と「憤り」と「怒り」の違い
「不満」は「もの足りなくて満足できない様子」「相手に対して改善して欲しいと思うこと」という意味です。
「憤り」は「内面的に非常に腹を立てる様子」「気持ちが悶々として苦しむ様子」という意味です。
「怒り」は「外見的に激しく腹を立てる様子」「自然現象や感情などが荒れ狂う様子に」という意味です。
まとめ
今回は「不満」と「憤り」と「怒り」について紹介しました。
「不満」は「もの足りない」、「憤り」は「内面的に腹を立てる」、「怒り」は「腹を立てているのが見て分かる」と覚えておきましょう。