「繁栄」と「栄える」と「繁盛」の違いとは?分かりやすく解釈

「繁栄」と「栄える」と「繁盛」の違い生活・教育

「繁栄」「栄える」「繁盛」という3つの言葉は、どれも対象物がいい方向へ向かうさまを表した言葉です。

それぞれに対象が違うため、意味合いも違いがあります。

この記事では、「繁栄」「栄える」「繁盛」の違いを分かりやすく説明していきます。

「繁栄」とは?

「繁栄」「はんえい」という読みで、「豊かになる」「発展して栄えるさま」などという意味があります。

対象になるのは国や市町村、自治体、企業などのさまざまな団体や大きな組織、出産に関しても用いられる言葉です。


「繁栄」の例文

・『少子化問題が重要課題となっている日本では、子孫の繁栄は将来日本が幸せになるための鍵となるでしょう』
・『友人が夢でもあったカフェを開店することになったのいで、繁栄をお祝いするメッセージカードを贈った』


「栄える」とは?

「栄える」「さかえる」という読みで、「栄」という言葉に「地位が上がる」「豊かになり栄える」というような意味合いがあります。

「栄える」という言葉は勢いが盛んになっているさまや「繁栄」「繁盛」という言葉も含まれています。

「さかえる」と言う読み以外にも「はえる」という読みもあり、立派なようすや引き立ってあざやかなようすという意味合いがあります。

「栄える」の例文

・『先月オープンしたあのレストランはお客さんの入りもよく、他のお店よりも明らかに栄えている』
・『観光資源を有効活用して、この街がもっと栄えるように計画を立てている』

「繁盛」とは?

「繁盛」「はんじょう」という読みで企業やお店、土地、事業などを対象にした言葉で、盛んな様子や活気があり盛り上がっている様子といった意味合いがあります。

賑わっているお店やニュースなどで注目されたり、いい意味で取り上げられている企業などに使用されることが多く、身近でよく目にする言葉です。

「繁盛」の例文

・『初詣に行って、今年もお店の商売繁盛を祈願してきた』
・『あのお店は店員さんもとても活気があり、行列ができるほど繁盛しているのが目に見えて分かる』

「繁栄」と「栄える」と「繁盛」の違い

「繁栄」は大きな団体や組織を主に対象とした発展している様子を表す言葉で、一方「繁盛」は企業やお店、事業を対象とした発展している様子を表す言葉です。

対象としているものが全く違うので、使用するシチュエーションも異なります。

「栄える」という言葉は「繁栄」「繁盛」の両方の意味が含まれており、どちらの対象であっても「栄える」言葉で表すことができるのが特徴です。

「繁栄」「繁盛」は使い分けを正しくする必要がありますが、どちらか困った際には「栄える」という言葉を使用するとうまくまとまります。

まとめ

ここでは「繁栄」「栄える」「繁盛」という3つの言葉について、意味や違い、使い方を例文を用いて説明してきました。

どれもそれぞれの対象に対してのいい方へ発展しているさまや活気があり盛んな様子を表しています。

それぞれの意味をしっかりと理解して、会話や文章に盛り込むようにしましょう。