「日頃」と「日常」と「普段」の違いとは?分かりやすく解釈

「日頃」と「日常」と「普段」の違いとは?生活・教育

まさに今この瞬間いつもの状態のことを「日頃」「日常」「普段」などと言ったりします。

三つとも会話の中でもよく登場する言葉ですが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、「日頃」「日常」「普段」の違いを分かりやすく説明していきます。

「日頃」【ひごろ】とは?

「日頃」とは、しばらく何日もの間といった意味合いがあります。

言葉の中にある「頃」には、しばらくといった意味が含まれており、「日頃」は、しばらくの日数のことを指しています。

日頃からトレーニングを欠かさない(しばらくの日数トレーニングを欠かさない)、日頃の感謝の気持ちを伝える(しばらくの日数の感謝の気持ちを伝える)といった具合です。

期間の長さに重きを置いた言葉になります。


「日頃」の例文

・『日頃よりお引き立て頂き有難うございます』
・『日頃から健康に気を付けている』


「日常」【にちじょう】とは?

「日常」とは、しばらく何日もの間当たり前になっていることを意味した言葉です。

「日頃」が期間の長さに特化したような言葉なのに対し、「日常」は期間の長さに加えそれが当たり前になっていることを意味しています。

言葉の中にある「常」には、当たり前やいつも変わらないといった意味があります。

「日常」の例文

・『戦争のない平和な日常を取り戻したい』
・『日常会話をすべて英語で過ごしている』

「普段」【ふだん】とは?

「普段」とは「不断」が転じた言葉で、断たれることがない、ずっと続いている状態であることを意味した言葉です。

期間の長さについては特に表した言葉ではなく、同じ状態が継続しているということを表現した言葉になります。

普段のトレーニング(ずっと続いているトレーニング)、普段の勤務態度が悪い(悪い状態の勤務態度がずっと続いている)といったように、続いていることを言いたい場面で使われる言葉になります。

「普段」の例文

・『仕事がない日は、普段何して過ごしているのですか』
・『普段から心に思っていることをぶちまけてしまえばスッキリする』

「日頃」と「日常」と「普段」の違い

「日頃」「日常」「普段」の違いを簡単に説明すると次のようになります。

「日頃」とは、「しばらく何日もの間のこと」を表した言葉です。

そして期間の長さに重きを置いた言葉でもあります。

「日常」とは、「しばらく何日もの間当たり前になっていること」を表した言葉です。

そして期間の長さに加えそれが当たり前になっていることを表現した言葉でもあります。

「普段」は、「ずっと続いている状態のこと」を表した言葉です。

そして継続していることに重きを置いた言葉でもあります。

まとめ

「日頃」「日常」「普段」について述べてきましたが違いが認識できましたでしょうか。

何気なく使っている言葉でも、よく考えてみると面白い部分が見えてきます。

この記事で説明したことが皆さんの生活にお役に立てるのであれば幸いです。