この記事では、「逃げる」と「逃す」と「逃れる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「逃げる」とは?
「逃げる」は「にげる」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「追って来るものに捕まらない様に、遠くへ行く」という意味で、人や動物などに捕まらない様に避けられる場所へ行くことです。
2つ目は「自由のきかない場所や、危険な場所から抜け出す」という意味で、自分にとって不都合な場所から去ることを言います。
3つ目は「面倒なことや不快なことから遠ざかろうとする」という意味で、嫌なことを回避することです。
4つ目は「競技で、先行するものが、後続するものに追いつかれないまま勝利すること」という意味で、競馬などで先頭がそのままゴールすることです。
5つ目は「味や気体などが保たれず薄まってしまうこと」という意味で、熱や風味などが放出されてしまうことです。
上記に共通するのは「その場から去る」という意味です。
「逃げる」の使い方
「逃げる」は動詞として「逃げる・逃げた」と使われたり、副詞として「逃げて」と使われたりします。
基本的に、自分を追って来るものや、不都合なものを避けて遠ざかることに使われる言葉です。
「逃げる」の例文
・『浮気しているところへ彼女と出くわし、とっさに逃げた』
「逃す」とは?
「逃す」の意味は以下の通りです。
1つ目は「人や動物を逃げさせること」という意味で、他のものを捕まらない様に図ることで。
2つ目は「自分のものにしこそなう」という意味で、あることをやり損なうことです。
上記に共通するのは「人やものを去らせる」という意味です。
「逃す」の使い方
「逃す」は名詞として「逃す・逃した」と使われたり、副詞として「逃して」と使われたりします。
基本的に、自分の元から人や動物、ものごとを去らせることに使われる言葉です。
「逃す」の例文
・『彼は絶好のチャンスを逃した』
「逃れる」とは?
「逃れる」は「のがれる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「危険や不快なことを避けて遠ざかる」という意味で、ある場所から離れることです。
2つ目は「自分にとって好ましくない状態を回避する」という意味で、嫌なことを避けようとすることです。
上記に共通するのや「嫌なことを避ける」という意味です。
「逃れる」の使い方
「逃れる」は動詞として「逃れる・逃れた」と使われたり、副詞として「逃れて」と使われたりします。
基本的に、自分にとって好ましくないところを避けて遠ざかることに使われる言葉です。
「逃れる」の例文
・『彼は何とか釈明して責任を逃れようとした』
「逃げる」と「逃す」と「逃れる」の違い
「逃げる」は「自分を追って来るものや、不都合なものを避けて遠ざかること」という意味です。
「逃す」は「自分の元から人や動物、ものごとを去らせること」という意味です。
「逃れる」は「自分にとって好ましくないところを避けて遠ざかること」という意味です。
まとめ
今回は「逃げる」と「逃す」と「逃れる」について紹介しました。
「逃げる」は「捕まらない様に遠ざかる」、「逃す」は「自分の元を去らせる」、「逃れる」は「危険や嫌なことから遠ざかる」と覚えておきましょう。