この記事では、「汚れ」と「汚染」と「穢れ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「汚れ」とは?
「汚れ」は「よごれ」または「けがれ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「きれいなものに付着した不潔なもの」という意味で、清潔な状態のものに不潔なものが付着してきたなくなることを言います。
2つ目は「よくない行為や悪い行為」という意味で、公正さや清らかさを失った行為を言います。
上記に共通するのは「清らかさを失う」という意味です。
「汚れ」の使い方
「汚れ」は名詞として動詞を伴い「汚れがある・ない」「汚れを落とす・落とした」と使われたり、動詞として「汚れる・汚れた」「汚される・汚される」と使われたり、副詞として「汚れて・汚されて」と使われたりします。
基本的に、清潔な状態のものに不潔なものが付いたり、悪い役割や行為をする時に使われる言葉です。
「汚れ」の例文
・『買ったばかりのスニーカーをはいて転び、汚れが付いてしまった』
「汚染」とは?
「汚染」は「おせん」と読みます。
意味は「自然環境に有毒物質が混ざり、良くない変化が生じること」です。
主に、海や山、川や大気などの自然環境に、化学成分や細菌、ガス、ゴミや廃棄物などの有害物質が入り込んで汚れた状態になることを言います。
「汚染」の使い方
「汚染」は名詞として動詞を伴い「汚染する・した」「汚染される・された」と使われたり、副詞として「汚染して」「汚染されて」と使われたりします。
基本的に、自然環境に有害物質が混ざり込むことで、人にとっても良くない影響が出る状態になることに使われる言葉です。
「汚染」の例文
・『最近の異常気象は大気汚染による地球温暖化が原因と言われている』
3「穢れ」とは?
「穢れ」は「けがれ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「清潔さや純粋さを失うこと」という意味で、精神的・物理的に清らかで澄み切った状態が失われることを言います。
2つ目は「不名誉であること」という意味で、名前に恥じる様な不始末をすることを言います。
3つ目は「人の不浄に関すること」という意味で、昔の習慣で月経や出産、人の死など良くないものとされ、一定期間謹慎していたことを言います。
上記に共通するのは「不浄である」という意味です。
「穢れ」の使い方
「穢れ」は名詞として「穢れがある・ない」と使われたり、動詞として「穢れる・穢れた」と使われたり、副詞として「穢れて」と使われたりします。
基本的に、人に忌み嫌われる不浄な状態に対して使われる言葉です。
「穢れ」の例文
・『まだ穢れを知らない子供たちがうらやましい』
「汚れ」と「汚染」と「穢れ」の違い
「汚れ」は「清潔な状態のものに不潔なものが付くこと」「悪い役割や行為をすること」という意味です。
「汚染」は「自然環境に有害物質が混ざり込むことで、人にとっても良くない影響が出る状態になること」という意味です。
「穢れ」は「人に忌み嫌われる不浄な状態」という意味です。
まとめ
今回は「汚れ」と「汚染」と「穢れ」について紹介しました。
「汚れ」は「不潔なもの」、「汚染」は「自然を汚すもの」、「穢れ」は「不浄なもの」と覚えておきましょう。
