「切迫」と「急迫」と「緊迫」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「切迫」と「急迫」と「緊迫」の違いとは?生活・教育

物事には色々なことが起こりますが、非日常的な出来事が発生したことで、とても緊張したような状況に陥ることがあります。

そのような時に出てくる言葉が「切迫」「急迫」「緊迫」などの言葉ではないでしょうか? そこで今回この記事では「切迫」「急迫」「緊迫」の違いを分かりやすく説明していきます。

「切迫」とは?

「切迫」「せっぱく」という読み方をする言葉ですが、意味としては「非常に差し迫ること」「今にも目の前で深刻な事件・出来事が起こりそうになること」を差しています。

また、「時がひどく近づいてきている」「小刻みに速くなること」いう意味で解釈されることもあります。

「切迫」「切」という漢字は「切実な」「切に」というニュアンスがあります。

この文字から汲み取れるように「程度が重い」という理解をすることができ、「甚だしく迫っていること」を意味しているのです。


「切迫」の例文

「切迫」の例文を見ると、次のようなケースで使われています。

・『期限が切迫する』
・『切迫した状況』


「急迫」とは?

「きゅうはく」という読み方になる「急迫」「事態が差し迫ること」「切羽詰まること」、あるいは「そのままでは大変なことになりそうなこと」を表しています。

「急迫」の例文

・『情勢が急迫する』
・『急迫不正の侵害』
「急迫」の例文を見ると、世の中の情勢が切羽詰まってきた場合などで用いられることがありますが、「急迫不正の侵害」という言葉で他人の違法な行為の影響により現時点での法的な利益がいちじるしく侵害されていたり、その侵害が目の前まで差し迫っている時にも使われているのです。

「緊迫」とは

「きんぱく」と読む「緊迫」「情勢が深刻になりひどく差し迫ること」という意味を持つ言葉です。

「緊迫」の例文

「緊迫」の例文は次の通りです。

・『緊迫感のあるワンシーン』
・『国家間の緊迫状態が続いている』
2つ目の例文のように国家間で双方が歩み寄る努力がないために最悪の場合、戦争が避けられないところまで来てしまうようなシチュエーションで目にすることがあります。

「切迫」と「急迫」と「緊迫」の違い

では、「切迫」「急迫」「緊迫」の違いを整理してみることにしましょう。

「切迫」「追いつめられた状態になること」という意味合いがありますが、「急迫」「物事の事態が差し迫っているためな、何かしらの対処を急いで講じる必要があること」を言っています。

また、「緊迫」「情勢が緊張した状態になる」という意味から、これらの言葉の意味がかなり違っていることが理解できるでしょう。

まとめ

ここまで「切迫」「急迫」「緊迫」の違いを説明してきました。

これらの言葉はそれぞれ似ているようでも、微妙に解釈が異なるために、正確な意味をしっかりと押さえておく必要があります。

間違った使い方をしてしまうと、その中味の真実を見失ってしまう可能性があるのかもしれません。