この記事では、「正常」と「異常」と「異状」の違いを分かりやすく説明していきます。
「正常」とは?
普通であり、変わったところや問題となることがないことで、機械や家電製品などは正常な状態であることが常に求められています。
正常な状態の人という言葉では病気、怪我をしていないことを指します。
正常な人という言葉は範囲が広くとれますが、少なくとも法律を犯すようなことはしていない人というニュアンスは含まれています。
状況によっては一般的な食生活をする人や真面目な人など意味がさらに追加されていきます。
対義語は異常です。
「異常」とは?
普通またはいつもと違い、どこかおかしくなっていることという意味で、機械の異常であれば動かない、動きがおかしいなど何かがおかしい部分がありますが、一箇所なのかすべてなのかなど多様な意味合いがあり、故障というほどではないけれど異常ということもありえます。
異常な量という言葉では一般的な量、平均的な量ではなく多くの場合で非常に多くなっていることを指します。
異常行動という言葉はかなりネガティブな意味合いになり、精神的に危険な状態を指すこともあります。
異常な盛り上がりという言葉もややネガティブに捉えられる部分があり、ここまで盛り上がるのはおかしいという含みがあります。
普通ではない様という意味の「非常」よりも異常の方がネガティブな意味合いが強くなっていると言えるでしょう。
「異状」とは
普段と違う、何か変わった状態。
異状が発見されるという言葉ではなにか変わったことがあるということで、健康状態や道路の状態、機械の状態などで使うことがあります。
点検して何もなかった場合「異状が認められなかった」という言葉を使えます。
変わった状態という意味なので、「異状な増加」という言葉はありません。
異状死体という言葉は 病死、自然死以外の死亡死体で、事故や災害、中毒、自殺、他殺によるものとなっており、警察が動く対象のものが多くなっています。
「正常」と「異常」と「異状」の違い
「正常」の逆の状態にあるのが「異常」と「異状」で、異状は、異常な様子や状態を指すことが出来、異常はどこかおかしくなっていること全般で使えるため、異常と異状では異常の方が使うシーンが多くなっています。
点検で異常なしと点検で異状なしはどちらも使えると言えますが、異常な盛り上がりは正しい使い方で、異状な盛り上がりという言葉は間違いです。
なお、異状は異状がいくつか発見されたという言葉でも使える点が特徴です。
まとめ
変わったところや問題となることがないことでという意味の「正常」に対する言葉が「異常」と「異状」ですが、異常の方が異常な行動、異常な量、異常なカーブなど幅広いケースで使える言葉となっており、異状は点検結果において普段と異なる部分を数えるときなどに使うことが出来ます。
「異常」と「異状」で迷った際は「異常」を使うほうが確実という見方もあります。