この記事では、「幾多」と「数多」と「多数」の違いを分かりやすく説明していきます。
「幾多」とは?
「幾多」は「いくた」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「どれほどのもの」「どのくらい多数のもの」という意味で、名詞や体言などに付いて「幾多の」として使われます。
2つ目は「数量が多いこと」という意味で、ものごとが違うタイミング的で、数多く生じることです。
上記に共通するのは「数が多い」という意味です。
「幾多」の使い方
「幾多」は名詞として「幾多の困難」「幾多の危険」「幾多の試合」などと使われます。
基本的に、ものごとが違うタイミングで、数多く生じることに使われる言葉です。
「幾多」の例文
・『彼らは幾多の困難を乗り越えて晴れて夫婦となる』
「数多」とは?
「数多」は「あまた・すうた・すた」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「数量が多い様子」という意味で、一度に多くの数量のものごとが生じることです。
2つ目は「程度が非常に大きい様子」という意味で、著しくかすが多い様子のことです。
上記に共通するのは「非常に数が多い」という意味です。
「数多」の使い方
「数多」は名詞として「数多の例」「数多の実績」「引く手数多」などと使われます。
読みにくいので「あまた」として使われる場合は平仮名表記されることが多くなります。
基本的に、一度に非常に多くの数量でものごとが発生することに使われる言葉です。
「数多」の例文
・『彼女は優秀なのでどの会社からも引く手数多だ』
「多数」とは?
「多数」は「たすう」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「人や物の数が多いこと」という意味で、一度に数多くの人や物が集まることです。
2つ目は「ものごとの大部分」という意味で、全て合わせたうちの大半を占めることです。
上記に共通するのは「一度に数多く集まる」という意味です。
「多数」の使い方
「多数」は名詞・形容動詞として「多数だ・である」「多数の応募」「多数は女性だ」などと使われたり、副詞として「多数に恵まれる」などと使われます。
基本的に、人や物の数が一度に多く集まることや、全てを合わせうちの大部分に使われる言葉です。
「多数」の例文
・『イベント会場に多数の人々が集まった』
「幾多」と「数多」と「多数」の違い
「幾多」は「ものごとが違うタイミングで、数多く生じること」という意味です。
「数多」は「一度に非常に多くの数量でものごとが発生すること」という意味です。
「多数」は「人や物の数が一度に多く集まること」「全てを合わせうちの大部分」という意味です。
まとめ
今回は「幾多」と「数多」と「多数」について紹介しました。
「幾多」は「違うタイミングで数が多いこと」、「数多」は「一度に数多く発生すること」、「多数」は「人や物が多く集まること」「全てのうちの大部分」と覚えておきましょう。